每日阅读(4.11):俳句甲子园大赛
阪神甲子園球場で続いた戦いが終わった日、四国の松山では、もうひとつの「甲子園大会」が始まっていた。「俳句甲子園」、全国高校俳句選手権大会である。
阪神甲子园棒球场持续多日的比赛结束之日,四国的松山开始了另一场“甲子园大会”。“俳句甲子园”,即全国高中俳句夺冠大赛。
正岡子規や高浜虚子を輩出した松山市で、松山青年会議所が主催して開かれてきた。8回目の今年は、全国20都道府県から36チーム約200人が出場した。決勝戦では、「本」という題で、東京の開成と茨城の下館第一が対決した。
该大赛是在正冈子规和高浜虚子辈出的松山市举行,由松山青年会议所主办。今年是第八次大赛,来自全国20个都道府县36支队伍中约200个选手参加了比赛。在决赛中,以“本”为题,东京的开成与茨城的下馆开始了冠军的争夺。
「寒月や標本の鮫(さめ)牙を剥(む)く」(開成)。「遠雷や絵本に溶ける夢を見た」(下館第一)。5句ずつ詠んで審査員が判定を下し、開成が一昨年に続く2度目の優勝を果たした。今回提出された1260句の中の最優秀句は「土星より薄(すすき)に届く着信音」。京都・紫野高3年、堀部葵さんの作である。
“寒月与剥下鲨鱼牙齿”(开成)。“远雷与溶于画本中的梦想”(下馆第一)。每吟咏五句俳句后裁判员将进行裁判,自前年的比赛以来,开成已连续取得两次冠军。这次所吟咏出的1260句中,最佳秀句是“从土星寄以狗尾草的通知信号”。这是京都·紫野高中三年级学生堀部葵同学的作品。
個々人の表白である俳句と、チームを組んで勝ち負けを競い合うこととは、直接には重ならない。しかし、一句一句が五・七・五という極めて限られた言葉・文字への限りないダイビングだと考えれば、団体戦にも新しい妙味が宿る。
个人所创造的俳句,与团体竞赛并没有直接冲突。不过,想想被限制在5,7,5字之内的语言文字所创造的无限的冲击力,团体赛里也寄付着种新的趣味了。
ダイビング:1 水中に頭から飛び込むこと。また、水泳の飛び込み競技。
2 飛び込むように宙に身を躍らせること。「―して受けとめる」「スカイ―」
3 水中に潜ること。潜水。「スキン―」
4 飛行機の急降下。
たったひとつの白球への限りないダイビング、とも言える野球に通じるところがある。青春の一時期に、友と手をたずさえて見知らぬ相手と触れ合い、磨き合うのもいいことだろう。
棒球也能说是在唯一的白球里具有无限的冲击力,这一点上与俳句有着异曲同工之妙。有青春时期与朋友并肩作战,以及接触到些不认识的对手,对于相互磨练也是件好事吧。
これまでの大会での秀句から。「かなかなや平安京が足の下」「小鳥来る三億年の地層かな」「夕立の一粒源氏物語」「裁判所金魚一匹しかをらず」「のどぼとけ蛇のごとくに水を飲む」「長き夜十七歳を脚色す」。若い感性が周りや自分と出会って生まれた、一瞬の詩(うた)である。
如今为止的大会中所出现的秀句中,“茅蜩与平安京都皆在足下”“小鸟飞过的三亿年地层啊”“黄昏的一粒源氏物语”“喉结像蛇一般饮水”“长夜渲染了十七岁”。青涩的感性在周围世界与自己的相遇中萌生出来,成为了一瞬的诗章。
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