每日阅读(5.09):石川九楊の書
山路(やまみち)を登りながら考えた漱石は「兎角(とかく)に人の世は住みにくい」と「草枕」で書いた。「住みにくい所をどれほどか、寛容(くつろげ)て、束(つか)の間(ま)の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。こゝに詩人といふ天職が出来て、こゝに画家といふ使命が降(くだ)る」。芸術の誕生だ。
漱石一般爬山一边想,“总之在人的世界活着就是件难事”,于是便写下《草枕》。“不管在这世上生活下去会怎样艰难,也要放松好自己,把握住自己有限的生命,即使只是短暂的时间也罢,也要让自己生活得更好。于是萌生出诗人的天职,亦降临了画家的使命”。这就是艺术的诞生。
東京で開かれていた「書はアートだ! 石川九楊の世界展」を最終日のきのう見た。「アートだ!」という言い方に軽みとユーモアを感じて行ったが、気鋭の書家の「書業55年・還暦記念展」の中身は重かった。
昨天是东京开展的《书法即是艺术!石川九场书法世界展》的最后一日,笔者亦去参观了。总感觉“即是艺术”这种说法有点好笑,但去看过之后,才觉得这位新锐书法家的“书法历史55年·60岁纪念展”的实质相当有份量。
福井県に生まれ、5歳で本格的に書を始めた。大学卒業後に会社勤めもしたが、書家として独立、実作の他、書や文字に関する評論も多く発表してきた。
他生于福井县,5岁开始正式学习书法。大学毕业后曾在公司工作过,之后作为书法家独立,除了书法作品,还发表了不少与书法及文字相关的评论。
作品は、現代詩や自作の詩を書に表したり、「源氏物語」や「徒然草」を極細の線が延々と続く筆致でつづったりと、一つ一つの字は読み取れないものも多い。しかし細く震えるような線と線が重なり合って、新しい表現を生み出している。文字による絵のようであり、建築のようでもあった。
つづ・る【×綴る】:1 欠けたり破れたりしたところをつぎ合わせる。また、とじる。とじ合わせる。「袖のほころびを―・る」「書類を―・る」
2 言葉をつらねて詩歌や文章を作る。「文章を―・る」
他的作品中,有作品写的是现代诗及自己作的一些诗,同时也有作品是以极细的笔调将《源氏物语》和《徒然草》等文章写下来,从单字上来看,有许多东西并不能立刻领会到。但在细细颤动般的线与线的重合中,诞生了种新的表现方式。它是用文字拼成的图画,亦是一种建筑的表现。
次に東京の練馬区立美術館の「佐伯祐三展」(10月23日まで)へ向かった。パリの通りの壁に、広告の文字が所狭しと書き込まれた「ガス灯と広告」の前に立つ。
所狭し:1 場所が狭い。いっぱいで余地がない。
2 堂々としている。
3 気づまりである。窮屈である。
之后,我前往东京的练马区美馆的展览《佐伯佑三展》(10月23日止)。在巴黎街道两旁的墙壁上,窄窄写满的广告“瓦斯灯”之前停下脚步。
石川さんは、「このような佐伯の文字への関心は尋常ではないように思われる」と書いている(『書と文字は面白い』新潮文庫)。この画風を書でいえば、草書をさらにくずした「狂草体」とする評もあるという。ひしめき合う文字の群れを見ながら、佐伯に「画家といふ使命が降」った時を思い浮かべた。
ひしめき:1 大勢の人が一か所にすきまなく集まる。また、集まって騒ぎたてる。「観衆が―・く」
2 ぎしぎしと音がする。
石川先生曾写道,“人们都认为对佐伯文字的这种关心实在异乎寻常”。(《书法与文字的趣味性》,新潮文库)有评价说,这种画风换用书法来说的话,是将草书进一步潦草化的“狂草体”。看到这些聚集在一起的文字,不由想到佐伯“作为画家的使命”来到之时的情景。
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