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每日阅读(5.17):文字の存在を見直す時代

时间:2008-05-17 10:54:16  来源:本站原创  作者:Echo

 

文字のない世界というものを想像してみる。書類も本も新聞もない。どこか思い切りの良い、さっぱりとした世界のようでもある。しかし、できごとや心にあることを、思うようには記せない。過去と未来が薄れてきて、現在だけが際だちそうだ。文字の記録もないから、ややこしい約束ごとは難しい。

約束ごと:約束した事柄。また、規則。「―は必ず守る」

       试想一下没有文字的世界,文件、书籍和报纸也没有。似乎也算是个想得开的简单世界。可是,周围发生的事件和心中的想法都不能按自己的意思记录下来。过去和未来变得愈发单薄,只有现在才是显著的。没有了文字的记录,也很难制定那些稍复杂的规则。

 

 こんなことを想像したのは、この夏に「文字・活字文化振興法」という法律が成立したからだ。実際に文字や活字がなくなることはないだろうが、現代人の深刻な文字離れに待ったをかけたいという狙いのようだ。読書週間の初日の10月27日を「文字・活字文化の日」と定めた。

    笔者之所以进行这样的想象,是因为这个夏天成立了《文字·活字文化振兴法》这一法律条款。实际上文字和活字并没有消失,此法律成立的目的是为了缓解现代人严重的远离文字现象。阅读周的第一日,10月27日将被定为“文字·活字文化日”。

 

 第1条を読みながら、おやと思った。「この法律は、文字・活字文化が、人類が長い歴史の中で蓄積してきた知識及び知恵の継承」と始まって、終わるまでざっと200文字に句点がない。新聞記事だと約20行分にあたる。文字文化を大切にする法律なのにと苦笑したが、文字と活字を顧みるという趣旨にはうなずく。

ざっと:1 細部を問題にせず、おおまかに物事を行うさま。ひととおり。「書類に―目を通す」

2 全体の数量や内容などについておおまかな見当をつけるさま。だいたい。およそ。「出席者は―一〇〇〇人だ」

3 水や雨が勢いよく落ちかかるさま。「―水をかける」

4 動作がすばやく行われるさま。あっという間に。

       读着条例的第一条,不由惊叹了一句。条例以“此法律”开头,直至结句的200来字中都没有句号。如果是报纸上的新闻,恐怕会分成20行吧。明明是呼吁人们重视文字文化的法律啊,笔者不由苦笑到。不过同时,其中隐蕴着的回顾文字与活字过去的主旨,却也让人肯首。

 

 現代の文字にまでつながるかもしれない「中国最古の絵文字」が、多数見つかったという。1万年以上前のものだといい、内陸部の岩壁に描かれていた。

       听说最近发现了“中国最古老的图画文字”,或许它已与现代文字没有关联了。这些一万多年前的古迹,被描撰在内陆区的岩壁上。

 

 新華社が配信した岩壁の絵を見ると、角が生えたような動物が脚と尾を伸ばしてつっぱっている。狩りのさまだろうか。その姿には、世界各地の洞窟(どうくつ)や岩場に残された絵に通じるものがあるようだ。絵からは、文字の源流への想像を誘われた。

       从新华社发布的岩壁图画上看,带角动物的脚和尾被强行按住伸展开来,这是打猎时的光景么?从这种姿势上,能看出与世界各地的洞窟和岩石场里留下的图画中的共通之处。这些图画让人联想到文字的根源。

 

 文字のない時代から、文字に取り囲まれた時代になり、文字の存在を見直す時代にまで来ている。

          从没有文字时代,经过以文字为中心的时代,终于到了需要重新审视文字存在的时代了。

 

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