应试一级语法及答案讲解十二
(25)英語にかけては田中さんがクラスで一番じょうすです。
(26)中田さんときたら今日もまた遅刻したんです。
例文(25)のように「にかけては」の後にはプラスの評価の文が続きますが、例文(26)のように「ときたら」という文型の後にはマイナスの評価の文が続きます。
もん一つ例を挙げましょう。
(27)大声を出したばかりに、病人が起きてしまった。
例文(27)のように「ばかりに」の後には、「ばかりに」の前にことが原因で悪い結果になってしまったという文が続きます。つまり、「ばかりに」のあとにはいつもマイナスの結果の文が続くわけです。ですから、当然なことですが依頼文、命令文、願望の文などは来ません。
(4)個別的か、一般的か
「のに」と「には」は使い方も意味もよく似ています。しかし、まったく同じではありません。
(28)新宿へ行くのに、バスにしたら一時間もかかってしまった。
(29)新宿へ行くには、バスより地下鉄のほうがいいよ。
例文(28)の「のに」の後には個別的な文も一般的な文も続けることができます。しかし、例文(29)の「には」の後には一般的な内容の文しか続けることができません。
(5)同じ主語か、違う主語か
文の前半と後半の主語が同じ場合と違う場合とで、文型の働きが違っていることがあります。この点についても整理して、押さえておいたほうがいいでしょう。
(30)彼はドアを開けると、部屋の中に入っていきました。
(31)彼がドアを開けると、部屋の中にお嬢様が寝ていました。
例文(30)は前半と後半の主語が同じで、例文(31)は違う主語です。ですから、例文(30)の「開けると」は「開けて」に置き換えることができます。が、例文(31)は「と」の働きが例文(30)とは違いますから「開けて」におきかえることはできません。
(6)特別の言い方が続くか
中級では構文のうえで使い方がきまっている副詞、特に呼応の副詞といわれるものがたくさん出てきます。「打ち消し」や「推量」などのような決まった言い方が続くものです。
(32)あの子はちっとも食べなかった。
(33)あの人はおそらく来ないでしょう。
このような副詞を呼応という点に気をつけて勉強すると、後に続く文の予測がつくようになります。このことは、文の読解をするときに非常に助けになります。特別の言い方が続くことばについては、ぜひ整理をして自分のリストを作って勉強してください。しかし、これについては「問題について」のところでも詳しく述べますので、そちらを見てください。また、副詞のリストを最後につけました。
以上、文法の勉強をするときに参考になると思われるポイントについて書きました。
5、整理の方法
最後に、中級文法を勉強するときの整理方法、分類方法の例を挙げてみましょう。
*副詞 呼応するものを意味によって分類する。
それ以外のものの中で構文や談話の構成と関係の深いものを整理する。
*接続詞 談話の構成と関係が深い。順接、逆接、添加というように働きによって整理、分類する。
*助詞相当語 中級の初めから次々と出てくる「について」や「にとって」など。助詞と同じような働きをすることば。意味や働きや整理する。
*形式名詞 初級のころから出てくる「ことができる」の「こと」や「わけにはいかない」の「わけ」など。中級は形式名詞が多い。同じことばを集めて整理するとよい。
*古語 「べきだ」や「まい」などの、現代でもよくつかられている古語。
慣用表現の中によく出てくる。活用のあることばは接続の形が現代語と違うので注意が必用。
なお、勉強の参考になるように巻末に文法項目と文型のリストを付けました。どうぞ参考にしてください。
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