2級读解95
「自分は本当に何をしたいのか」といった問いを自分自身に向けるのは、特に辛いことだ。タマネギの皮をむくように、いくらむいていっても何もなかったという気持ちに襲われることもある。
一方、読書の場合はすぐれた相手との出会いがあり、自分自身の内側を見つめているだけでは、とうてい見えてこない世界に開かれるのが読書だ。読書を通じて、時も場所も離れた人間と出会うということは、普段のコミュニケーションとは違う楽しい緊張感を味わわせてくれるのである。( 2 )なのがテレビだ。テレビ番組を見ていれば、自分に向き合う必要もないし、テレビはそのような隙も与えない。テレビは、自分の外側の問題に興味を喚起させる力はあるが、自分自身と向き合う時間は作りにくい媒体だ。テレビの時間は、テレビをつくる側が管理している。どのようなテンポでどんな情報を組み合わせれば視聴者が退屈しないのかを計算して時間の流れをつくっている。それに対して、読書の場合は、途中で休んでもいいし、速いスピードで読み続けてもいい。読書の時間は読者の側がコントロールしているのである。
(斎藤 孝「読書力」(岩波商店)より)
問1 (1)「自分は本当に何をしたいのか」といった問いを自分自身に向けるのは、特に辛いことだ」とあるが、どうして辛いことなのか。
1.自分自身に問いかけるだけでは、なかなか答えが出てこないから。
2.自分自身に問いかけても、自分が成長するわけではないから。
3.自分自身に問いかけても、すぐれた相手との出会いがないから。
4.自分への問いかけは、単調で退屈な作業だから。
問2 ( 2 )に入る適当な語はどれか。
1.積極的 2.効果的 3.典型的 4.対照的
解説:
タマネギ:洋葱
皮をむく:剥皮
とうてい~ない:无论如何也;怎么也(同とても;どうしても)
コミュニケーション:communication;沟通,交流
向き合う:【自五】相对;相向
隙:间隙,缝隙
テンポ:[乐]速度;拍子;(一般的)速度
組み合わせる:【他下一】交叉在一起;配合;编组
退屈する:【名】【形動】【自サ】无聊;寂寞;厌倦
コントロール:control;控制;管理;调节
答案:1 4
参考翻译:
(1)当自己被问到“自己真正想干什么”这样的问题的时候,会觉得特别为难。就像剥洋葱皮一样,有时会袭来这样一种感受,就是不管你怎么剥最后什么都没有。
一般,读书的时候会遇见优秀的对手,只是注视着自身的内心却无论如何也看不到的一个世界在眼前展开,这就是读书。通过读书,与那些远离时间和场所的人物相遇,可以体味到一种与平时的交流所不同的快乐和紧张感。(2)是电视。观看电视节目的话,也没有必要与自己面对面,而且电视业不会给与你那样的间隙。电视是一个有对自身以外的问题唤起兴趣的力量,但是对于面对自己自身的时间却难以创造的媒体。电视的时间由制作电视的一方管理着。他们一直在计算着用何种速度来组合何种情报而不会使电视观众感到无聊呢,制作着时间的流逝。与此相对,在读书的时候,中途停下休息也可以,用很快的速度继续读也可以。读书的时间是由读者一方来掌控着的。
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