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日本语能力测试一级阅读模拟:第2篇

时间:2011-03-21 16:04:33  来源:小语种  作者:nvwu

 大きな国と、それよりすこし小さな国とが、となり合っていました。当時、その二つの国の間には、何事も起こらず、平和でありました。
  ここは、都から国境であります。そこには、両方の国から、ただ一人ずつの兵隊が派遣されて、国境を定めた石碑を守っていました。大きな国の兵士は、老人でありました。そうして、小さな国の兵士は青年でありました。
  二人は、石碑の建っている右と左に、番をしていました。いたってさびしい山でありました。そして、まれにしか、その辺を旅する人影は、見られなかったのです。
  初め、たがいに顔を知り合わない間は、二人は、敵か味方かというような感じがして、ろくろくものも言いませんでしたけれど、いつしか二人は、仲良しになってしまいました。二人は、ほかに話をする相手もなく、たいくつであったからであります。そして、春の日は長く、うららかに頭の上に照りかがやいているからでありました。
  ちょうど国境の所には、だれが植えたということもなく、一株の野薔薇が茂っていました。その花には、朝早くからみつばちが飛んできて集まっていました。その速い羽音が、まだ二人のねむっているうちから、夢心地に耳に聞こえました。
  「どれ、もう起きようか。あんなに蜜蜂がきている。」と、二人は、申し合わせたように起きました。そして、外へでると、果して、太陽は、木の梢の上に元気よくかがやいていました。
  二人は、岩間から湧き出る清水で口をすすぎ、顔をあらいにまいりますと、顔を合わせました。
  「やあ、おはよう。いい天気でございますな。」
  「本当にいい天気です。天気がいいと、気持ちが清々します。」
  二人は、そこで、こんな立ち話をしました。互いに頭をあげて、辺りの景色をながめました。毎日見ている景色でも、新しい感じを、見るたびに心にあたえるものです。

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