您现在的位置:首页 > 日语考试 > 日语一级考试 > 一级阅读 > 正文

日本语能力测试一级阅读模拟:第2篇

时间:2011-03-21 16:04:33  来源:小语种  作者:nvwu


  青年は、最初、将棋の歩み方をしりませんでした。けれど、老人についてそれを教わりましてから、このごろは、のどかな昼ごろには、二人は、毎日向かい合って、将棋を指していました。
  初めのうちは、老人のほうがずっと強くて、こまを落として指していましたが、しまいには、当たり前に指して、老人が負かされることもありました。
  この青年も老人も、いたっていい人々でありました。二人とも正直で、親切でありました。二人は、一生懸命で将棋盤の上で争っても、心は打ち解けていました。
  「やあ、これはおれの負けかいな。こう逃げ続けては、苦しくてかなわない。本当の戦争だったら、どんなだかしれん。」と、老人は言って、大きな口を開けてわらいました。
  青年はまた、勝ち味があるので、うれしそうな顔つきをして、一生懸命に目をかがやかしながら、相手の王様を追っていました。
  小鳥は、梢の上でおもしろそうに歌っていました。白い薔薇の花からは、よいかおりを送ってきました。
  冬は、やはりその国にもあったのです。寒くなると、老人は、南の方をこいしがりました。その方には、せがれや孫が住んでいました。
  「早く、ひまをもらって帰りたいものだ。」と、老人は言いました。
  「あなたがお帰りになれば、知らぬ人がかわりに来るでしょう。やはり親切なやさしい人ならいいが、敵、味方というような考えを持った人だとこまります。どうか、もうしばらくいてください。そのうちには、春がきます。」と、青年は言いました。

上一页 [1] [2] [3] [4] [5] [6] 下一页

相关阅读

无觅相关文章插件,快速提升流量