日本语能力测试一级阅读模拟:第7篇
決して彼にだまされたとは思わないし、ともに過ごした月日に悔いはないが、それでも夫の正体を突き止めたいという気持ちは強い。出身、経歴、資格、そして年齢と言う情報を抜きにしては、アイデンテテが成り立たないのであろう。
人を見るとすぐ年齢を推測すると言う習慣は、日本の社会にかぎらないが、年齢によって行動様式が規制される文化のなかで育った意識だろうか、「年相応」という考え方は、とくに日本において強いようである。
ぼくたちは、人にあったときに、相手が何歳ぐらいだろうかという見当をつける。そして、その見当があたっているかどうかを確かめたい誘惑にかられる。,若い」とか,老けている」という評価は、戸籍の上の年齢を知った上でなければ下せない。つまり、③)な印象なのである。
日本では、成人してしまえば、それから年を取ることは(a)」であり、それはもう(b)を意味している。小さな字が見えなくなり、すぐつかれるようになり、記憶力も衰えてくる。(a)のイメージはすべてマイナスである。
けれども、最近の研究によると、戸籍上の「暦年年齢」は、実際に仕事をする能力とはあまり関係がないのだそうである。そこで、アメリカでは④「機能年齢」という新しい概念が生まれた。主として労働市場で使われているようだが、これは職務遂行能力を測って決められる年齢なのだ。
(⑤)だから、暦年を基礎とする定年制は、年齢による差別だとして、アメリカでは禁じられるようになったという。日本人も、この十五年間のあいだに、機能年齢がほぼ十歳若返ったようだ。
無論機能年齢が暦年年齢より若い人ばかりとはかぎらない。四十歳でも能力は六十歳なみに落ちているという人もいる。だから、暦年年齢で割り切ると不公平になるのである。
注1序列:身分や年齢を一定の基準で並べた順序注2来歴:物や人の今までの歴史注3戸籍:家族の名前、生年月日などを書いた公式の文書注4抄本:元の書類から一部を写した書類注5遂行:(仕事を)最後まですること問1①「そういう配慮」とはどういうことか。
1)異性に会ったときその人の歳を考えること2)自分と相手がいくつ違うか考えること3)自分が相手より歳が多いと思わせること4)年齢の離れている人とは付き合わないこと問2②「ゆがんだ文化」とは、ここではどういうことか。
1)相手の存在だけで満足できず、年齢などの情報を求める文化2)どの人も完全な人間だと認めようとしない文化3)動物と違って、相手のことを理解しようとしない文化4)年齢などの情報だけで相手を完全に信じてしまう文化問3(③)に入る適当な言葉を選びなさい。
1)主観的 2)感覚的 3)個別的 4)相対的問4(a)(b)に入る組み合わせとして正しいのはどれか。
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