2005年日语能力考试二级真题:语法&阅读
問4 筆者は学校の先生にとうしてほしいと思っているか。
1 生徒が間違った答えを出したらすぐ直してほしい。
2 生徒に人と違う答えを出すことをすすめてほしい。
3 生徒の答えが他の生徒と同じご答えでもほめてほしい。
4 生徒に正しい答えだと思った時だけ答えるように言ってほしい。
(3) 私たちはどんな時に悩むのだろう。就職(しゅうしょく)を決める時、A社にするかB社にするかで悩む。今交際している彼女と結婚するべきかどうかで悩む。つまり何かの選択(せんたく)場面、決定場面に立たされた時に悩むのである。しかし、若者たちは選ぶことができない。いやその前にそもそも(注1)選ぼうとしていない。選ぶ意志がないのである。
ある調査によると、今の若者のうち「どの会杜に就職するか」を「自分で決める」のはわずか18パーセント。約5割(わり)(注2)が「父・母・友だちの意見で決める」と答えている。「なるようになる」と答えた者も、約3割いる(筒井俊介、修士論文)。( ① )驚(おどろ)きなのは「恋人」を「自分で選ぶ」若者が、わずか29パーセントであること。「なるようになる」が4割で一番多い。おそらく合(ごう)コン(注3)か何かでたまたま隣(となり)にいた人と、何となくつきあい始めるケース(注4)が多いのだろう。「今つきあっている恋人と結婚するかどうか」を「自分で決める」若者はさらに少ない(22パーセント)。約2割が母の意見、約2割が友だちの意見で決めると答えている。これでは、悩みが生じないのも当然である。就職と結婚は、人生の二大イヴェント(注5)。よい配偶者(はいぐうしゃ)(注6)に恵(めぐ)まれて、自分を生(い)かせる(注7)仕事に就(つ)く。これが今も昔も、幸福の二大条件である。この二つを自分で選ばないのなら、たしかに大した悩みも葛藤(かっとう)(注8)も生まれてこないだろう。しかしそれで果たして、自分の人生を生きていると言えるだろうか。けれど、②それが今の若者の「当たり前」なのである。
(諸富祥彦『〈むなしさ〉の心理学―なぜ満たされないのか』講談社現代新書による)
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