日语能力考试二级阅读理解精讲精析(65)
日本人が個人より集団を重視する傾向が強いことは、アメリカのE.O.ライシャワー教授をはじめ、おおくの研究者によって指摘されている。そして、日本人の集団意識が、稲作文化の歴史とかかわりがあるとする見方も広く認められている。
日本の水田稲作農業では、集団作業と共同秩序が必要とされた。一定時間に集中的に行われる田植えや稲刈などの作業には、近隣同士、力をあわせて共同作業をする必要があったし、田に引く水の割り当てなども近隣同士の配分の秩序が必要であった。このことから農民は、農村という地域社会への帰属意識を持たざるをえなかった。
また、中国から伝わる儒教の道徳が広がるにつれ、家に対する帰属意識が強まり、支配階級である武士は、自分の属する藩に対する帰属意識も持つようになった。
サラリーマンの企業への帰属意識も、このような歴史的基盤のうえに、更に日本の企業経営の特徴でもある終身雇用制や年功序列あるいは企業内福祉により強められてきた。
(「日本」による)
問1 この文章で言う日本人についての指摘に最も近いものはどれか。
1 日本人は、個人も集団も重視しない。
2 日本人は、個人も集団も重視する。
3 日本人は、個人を重視するが、集団をあまり重視しない。
4 日本人は、集団を重視するが、個人をあまり重視しない。
問2 「日本人の集団意識」とあるが、その形成に影響を与えたものとしてあげられているのはどれか。
1 終身雇用、年功序列、儒教の道徳。
2 共同作業、共同秩序、儒教の道徳。
3 アメリカの文化、儒教の道徳、企業内福祉。
4 企業内福祉、共同秩序、終身雇用。
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