自動詞・他動詞・使役形に関する考察
时间:2008-03-27 00:24:38 来源:本站原创 作者:echo
「子どもに机を並べさせる」なら「子どもが机を並べる」から導き出された使役文であることがはっきりするが、「子どもに机を並ばせる」は何から導き出された文だろうか。 検討を要する課題である。
上に見たように「立てる」と「並べる」では使用できる場合が違う。使用できる場合は次の通りである。
他動詞文 |
ヲ使役文 |
|
子どもを立たせる |
子どもを並べる |
子どもを並ばせる |
「浮かべる(他動詞)」と「浮かばせる(自動詞の使役形)」では次のような用例がある。
浮かべる (他動詞) |
湖に小舟をうかべて、…… おさらに みずを いれ、1えんだまをうかべる。 水に黒・赤・青などの色をうかべてもようを作ります。 目に涙をうかべて、…… |
浮かばせる (自動詞の使役形) |
海にお船をうかばせて、行ってみたいなよそのくに。 池にタイヤをうかばせて遊ぶ。 目に涙をうかばせて涙声ですがる。 瞳に悲哀の色をうかばせて…… |
これを見ると、「湖[海]に船を~」の例も、「目に涙を~」の例も「浮かべる/浮かばせる」とゆれていることが分かる。
☆構文上の要請
「彼女は 部屋に入ってきた」という文の中にそのときの彼女の状態を表す語句「胸がどきどきする」を入れて1つの文にしたい。「彼女は 胸がどきどきする 入ってきた」では適切な文にはならない。主格を「彼女」に統一するために「胸がどきどきする」を「胸をどきどきさせる」と変換しなければならない。さらに、これが文の途中であることを示すために「胸をどきどきさせて」とする。すると、
彼女は胸をどきどきさせて部屋に入ってきた。
という文になる。このように文法にかなった文にするために構文を整えることを 構文上の要請という。
この例では「胸がどきどきする」を「胸をどきどきさせる」とした。自動詞をその使役形にしたのである。次に同様の例を挙げる。
自動詞 |
使役形 |
例文 |
備考 |
輝く |
輝かせる |
希望に瞳を輝かせて元気よく返事をした。 |
対の他動詞はない |
弾む |
弾ませる |
彼は息を弾ませて入ってきた。 |
対の他動詞はない |
なびく |
なびかせる |
馬がたてがみをなびかせて走っている。 |
対の他動詞はない |
響く |
響かせる |
汽車が汽笛を響かせて進んできた。 |
対の他動詞はない |
☆意志性から見た使役文
使役の構文は「Aが Bに ~させる」が基本である。
Aの動作、Bの動作が意志的なものか、無意志的なものかによって次の4通りの場合が考えられる。
|
B意志 |
B無意志 |
A意志 |
先生が学生に本を読ませる。 あの店は客にうまいものを食わせる。 母親が赤ちゃんにミルクを飲ませる。 |
落語家がお客を笑わせる。 |
A無意志 |
阪神が巨人を優勝させた。 |
彼は不注意で子どもを死なせた。 先生が長い話で子どもを疲れさせた。 |
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