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「~てみる」の意味とそれの実現する条件

时间:2008-03-31 22:58:08  来源:本站原创  作者:echo
2.2 形態のレベルでの考察
形態の面で,まず「~てみても」の意味を考察する。
倉崎
「これはまだ,電車を引いてみても,当分使いものにならんのじゃないですか」傷 64
この例文で「引いてみても」と単なる「引いても」とを比べてみると,前者が非実現の仮定(発現しないことを仮に考えてみる),後者が実現の仮定(実現すること,しそうなことを仮定する ―譲歩の意味になる―)をあらわしていると言える。
ースーゴースーいびきをかいてみても,ムニヤムニヤねごとをいってみても,どうしても目がふさがってくれないのです。一下 88
この例文の二つの「~てみても」では,「~てみる」は実際に行動を行なうことをあらわしている。もちろん,「目がふさがるかどうか」知るために行なう行動である。
のことは,新聞をとっている一けんの家族の構成を考えてみても,わかるであろう。六上 58
この例文の「~てみても」は「わかる」と共に慣用句的に使われている。そしてこの「~てみる」は,その動作をした結果「わかる」かどうかを知るためにする,という意味である。
次に「~てみたい」について考察する。
あのくもにのってみたいなあ。一下 79
あのにじのしたまで,かけていってみたいな。一上 65
これらの例では,「~てみたい」を単なる「~たい」と比べてみると,前者は後者より強い希望をあらわしていると言える。
単なる「~する」が一般的なことをあらわすのに対して「~してみる」は個別的なことをあらわす,という原則がある。例えば,「~すると」は一般的な条件をあらわす形で,個別的な条件をあらわす「~したら」と対立する。そして,次のような例は正しいが,*をつけたような例は正しくない。
風がふくとおけやがもうかる。
シブ柿をたべるとおなかがいたくなるよ。
*風がふいてみるとおけやがもうかる。
*シブ柿をたべてみるとおなかがいたくなる。
「のりたいな」と「のってみたいな」を比べると,後者の方が強い希望をあらわすというのは,「~てみる」が個別的なことをあらわすところから,発言者個人の具体的な希望をあらわすようになり,これが「てみる」のない形より強い希望として感じられるのではないかと思われる。
「~てみたい」はさらに,「~てみたいと思う」「~てみたくなる」という形で用いられる。例えば,
秋山 大きくなったら,行ってみたいと思います。二下 25
王様は自分で行ってみたくなりました。三上 117
このように「~てみたい」の拡大形も含めて,「~てみたい」の形で使われる動詞のなかには, 1.にあげた「知覚活動」「情報収拾活動」をあらわす動詞もあるわけである。例えば,
たぬきは,あまいおさとうをなめてみたいと思いました。二下 70
それがほんとうかどうか,しらべてみたくなりました。三上 102
これらの例では,「~てみる」の個別性,具体性の意味はあるが,単なる「~たい」より強い希望の意味があるかどうか,うたがわしい。これは強さの程度の問題だから,それよりこの方が強いと実証することは困難であるが,次のような,一般の動詞の例と比べて,何か差が感じられないだろうか。
あの
くもにのってみたいなあ。一下 79
「力
いっぱい,トランペットをふいてみたい。」五下 11
ネル
ロも,〔てんらん会に絵を〕出してみたいと思いました。四下 123
ぼく
はこおりの上をわたってみたくなりました。二下 42
広次
は,なんだかはらがたってきて,いたずらがしてみたくなった。四上 8
次に命令依頼形「~てみろ・~てみて下さい」等の場合を考察する。
命令・依頼形としては,その他に「~てごらん」がある。「みる」の代りに使われた「ごらん」である。
命令形の例
尾形「早坂,読んでみろ」非 20
依頼形の例
ふみこ:
そうですね。では,はじめに,かかりのしごとについて,考えてみてください。三上 13
「ごらん」の例
男「…常識で考えてごらんなさいよ!…」砂の女 16
斉藤「行ってごらんなさい」傷 190
命令形の場合,その結果どうなるかを知るのは話し手である。例えば,
吉野「旗野,××の方程式を云ってみろ」非 65
という例では,話し手吉野先生が,旗野が××の方程式を知っているかどうかを知るためにした発言であって,旗野自身が××の方程式を知っているかどうかを,彼に認識させるためにした発言ではない。
依頼形,「ごらん」の場合,さらに次のような表現の場合に,その結果どうなるかを知るのは聞き手である。
男「…あんたも,よく,自分の立場を考えてみるんだな…」砂の女 35
形は命令形でも,「仮定」をあらわしている,と言いうる特別の場合がある。例えば,
大村
「錨を打ち込んだところを見つかって見い。敵機が飛んで来るのに一時間とはかからんだろう」キスカ 59
「見い」というのは「見ろ」の方言形である。この例では無意志動詞が使われている。
本節は形態の面でいろいろ見て来たので,最後に①「~てみると」②「~てみたら」③「~てみれば」などの 条件をあらわす形式についてものべなければならないのであるが,①②では,次章にのべる 3.の意味になることが多いし,また特に文脈があれば前章 1.の意味になるので,ここでは,本章 2.の意味でしかもこの条件の形をもつものだけについて言及する。
次のような例がある。
高山
 いろいろ意見が出ましたが,紙くずばこを作ることにしぼって話し合ってみたらどうでしょう。五上 17
これは,「~てみたらどうでしょう。」で一つの慣用的な言い方と見ることもできる。これから進んで,「どうでしょう。」が省かれてしまうこともある。例えば,
ゆたか
 手分けをする前に,学級文庫のかかりにはどんなしごとがあるか,考えてみたら。三上 13
ゆきこさんをよんで,たしかめてみたら。三下 66
2.3 構文のレベルでの考察
次の例のように,「~てみる」は「とにかく,少し」等とともに使われることがある。
杉本「とにかくすぐ行ってみるよ」女 6
田代「少し歩いてみようか」女 70
青木「よし,降りて少し歩いて見よう」天 74
この場合,「その結果どうなるかを知るためにする」という意味はずいぶん弱く,単に形式的に「てみる」が使われているようである。また,「少し」も,本来の意味どおりの「少し」であるかどうかうたがわしい。

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