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日本語の数量詞の遊離について

时间:2008-04-11 20:13:47  来源:本站原创  作者:echo
第二章 数量詞の遊離
 
連用修飾成分の位置に出現する数量詞(例えば鉛筆を五本買う)の「五本など」はどこからくるのか。それについて、「数量詞遊離」説という解釈が出されている。
即ち,神尾昭雄1978、奥津敬一郎1983、柴谷方良1978のように、変形文法の立場から、日本語にも「数量詞遊離」の現象を認め「五本の鉛筆」や「鉛筆五本を」など、補充成分内に数量詞を持つ基底形から遊離したものとみなす見解である。
数量詞が連用修飾成分の位置に出現する表現を、奥津1983にならって、NCQ型(名詞N+格助詞C+数量詞Q)と示すことにする。
NCQ型 「鉛筆を 五本 買う」
同様に、これまでに、想定された基底形を示すと次のようになる。
 QのNC型 「五本の鉛筆を 買う」(神尾1978、柴谷1978など)
 NQC型 「鉛筆五本を 買う」(奥津1983)
しかし、このような構成要素の配列の型そのものから見ると、QのNC型やNQC型でありながら、数量詞を遊離しえないもの(1-3)や逆に基底形を想定し得ないNCQ型が存在することに注目される。
  1a 2000ccの車を 買った
  b* 車を 2000cc 買った
  2a 私達三人が 行った (三人組である私達)
  b* 私達が 三人 行った (私達の中の三人)
  3a 十秒三の世界記録を 更新した
  b 世界記録十秒三を 更新した
  c* 世界記録を 十秒三 更新した(十秒三だけ縮めた)
4 ピサノ斜塔は 1950年よりも 五度程 傾いている
5 車が 3m スリップした
6 世界記録を 十秒三 更新した
だから、NCQ型の数量詞を基底形から遊離したものと考えるのは、基底形とそれに対応するNCQ型とが同義であるとみなすのである。柴谷1978は、NCQ型とQのNC型について、数量詞は問題の構文のいずれにおいても、ある名詞句を限定修飾していること、この修飾機能をそのまま反映しているQのNC型の構文が基本構造であると考えられることから、QのNC型を深層構造に近いものと仮定し、NCQ型は連体修飾構造中の数量詞を遊離することによって発生されたものとしている。
先にあげた2や3は、十秒三NCQ型とそれ以外の型とで、名詞句と数量詞との意味上の関係が等しくないとも考えられるので、ひとまず置くが、次のような文は、名詞句と数量詞との関係が等しいと思われるが、述部が(スル)から(シハジメル)などにかわるとNCQ型は不自然になる。
  7a 牛肉500gを 食べる               (NQC型)
  b 500gの牛肉を 食べる             (QのNC型)
  c 一キロ買ってきた牛肉の500gを 食べる      (NのQC型)
  d 牛肉を 500g 食べる              (NCQ型)
  e 一キロ買ってきた牛肉を 500g 食べる        (NCQ型)
  8a牛肉500gを 食べ始める
  b 500gの牛肉を 食べ始める
  c 一キロ買ってきた牛肉の500gを 食べ始める
  d 牛肉を 500g 食べ始める
  e 一キロ買ってきた牛肉を 500g 食べ始める
この8d,eの不自然さは、名詞と数量詞との関係ではなく、数量詞と述部との関係に由来するのであろう。そして、この不自然さは次のように4~6の述部を(シハジメル)に変えた場合の不自然さと同質とみなせそうだ。
  9a* ピサノ斜塔は 1950年よりも 五度程 傾キハジメテイル
b* 車が 3m スリップシハジメタ
奥津1983は、基底形から遊離された数量詞は「副詞的性格」を帯びるという(p2)。9a~cと8d,eの不自然さは、連用修飾成分の位置に出現した数量詞が共通して持つ「副詞的性格」に求められるのではないだろうか。
では、各型相互の関係を見ていこう。
まず、NCQ型とNQC型、QのNC型において、ある型とそれに対応する他の型とが同じ意味を表すかどうかによって、次のようなベン図を作ることができる。

NCQ型
I
 
II
       III
IV

 

 
 
 
  V
 
QのNC型     VII
           

 

 
 
 
            VI
 
      NQC型

IVは7a,b,dのようにいずれの型でも表し得るものである。
I は4~6のようにNCQ型のみが自然であり、他の型に置き換えると不自然になるが、意味の変ってしまうもの、Vは1aのようにQのNC型のみが自然なものVIは2aのようにNQC型以外では意味が変わったり、不自然になるもの、VIIは3a,bのようにNCQ型では意味の変わるもの、IIは次の10,11のようにNQC型では不自然なもの、IIIは12のようにQのNC型では意味の変わるものである。
 
 10a この車は 排気量が 2000cc ある         (NCQ型)
  b この車は 2000ccの排気量が ある       (QのNC型)
  c* この車は 排気量2000ccが ある         (NQC型)
 
 11a あの人には 子供が 五人 ある          (NCQ型)
  b あの人には 五人の子供が ある        (QのNC型)
  c あの人には 子供五人が ある           (NQC型)
 
 12a 論文を 20ページ 読む(論文>20ページ)     (NCQ型)
  b* 20ページの論文を 読む(論文=20ページ)  (QのNC型)
  c 論文20ページを 読む(論文>20ページ)      (NQC型)
各型には、このような独自の表現と他と共通する表現とがあり、他と共通するには、名詞句と数量詞との関係や数量詞と述部との関係、さらには名詞句と述部との格関係などの条件が揃わなければならないのである。
また、NCQ型と他の型との交わりの部分(II,III,IV)に限って、数量詞遊離の現象を認めることは不可能ではない。         
 
NCQ型の数量詞への検討
 
まず、NCQ型の数量詞は、述部が動詞句以外の時には、現れにくいという構文上の制約があるようである。
 
 13a ここにいる女性は 五人 高校の先生だ
  b あの会社の受付嬢は 三人 美しい
  c あの台の上に並んだ牛乳は 五本 古い
cf. a ここにいる女性五人は 高校の先生だ       (NQC型)
  b あの会社の受付嬢(中の)三人は 美しい    (NのQC型)
  c あの台の上に並んだ五本の牛乳は 古い     (QのNC型)
このことから、NCQ型の数量詞は、何らかの形で動詞の表す動作、作用に関連した数量を表しているのではないかということが推定される。
 
そして、NCQ型の数量詞は、「副詞的性格」を帯びるから、述部に直接関わり、その述部の表す動作、作用の上で先行名詞句と間接的な意味的関係を結ぶのに対し、NQC型以外の型の数量詞は、先行名詞句に直接関わり、先行名詞句が述部と関わることによって、数量詞と述部との間接的な関係ができると考えるのである。
 

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