实用日语口语:日常のよく使う言葉2
お礼を言う時の「ありがとう」は、元、めったにない、まれだという意味に使われた。
清少納言は「ありがたきもの、姑(しゅうとめ)におもはるる嫁」と「枕草子」にいっている。ことばどおり、あり得ない、あるのが不思議だというので、人間業3を超えた神の御徳、お力をたたえていったものが、いつの間にか、目上の人に感謝するのに使うようになったのであり、楽しいにつけ、うれしいにつけ、人に何かもらったり、してもらったりしても使うようなったものと思われる。「ありがとう」に当たるフランス語の「メルシ」イタリア語の「グラツイエ」も、元は「神の恵みよ」という意味であった。
ていねいに言う時は「ありがとうございます」でいいが、語源から言っても、目上の人に対しては「ありがとう存じます」と言いたい。
さらに、「本当に'まことに'重ね重ね」などという語を前につけて言うこともあるが、「どうも'どうもどうも」をつけるのは、どうも感心でけない。
「ありがとう」を京都辺りでは「オオキニ(なまって、大阪ではオオケニ)」、大分県'熊本県で?ダンダン」というが、たいへんとか、重ね重ねの下を略したものであろう。
昔は、お礼の意味には?ありがとう?と言わないで、?かたじけない?が使われていた。また今日では、女の人には、?すみません?と言う人が多い。?さようなことをしていただいては、気がすまない」というのがその起こりであると思われるが、?相すみません?と言う人もある。旅館など手、宿代を払い、心づけまでやって、女中に「相すみません?と言われると、妙な気がある。?すみません?は、?申し訳ありません?と恐縮して、心が穏やかでない時に使うほうがよい。
?ありがとう?の代わりに?恐れ入ります 傷み入ります もったいない?なども使われていた。さらに妙な言い方としては、?迷惑いたします 困ってしまいます」などがある。東京でも、?お控えなさいま市?とか、?およしになればいいのに?とかいったそうである。どれも、そんなことをして下さっては恐れ入りますから、なさらないでくださいと言う気持ちを表した言葉である。
しかし、標準語としては?ありがとう?を進めたい。目上の人になら?存じます?、泥濘には?ございます?をつけて言う。
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