日语杂谈随笔 第60期 論語とそろばん(下)
「右手にそろばん、左手に論語」。利潤の追求と道徳という、一見相いれない二つのものをあえて両の手に掲げたのが、明治期の実業家の草分け、渋沢栄一だった。著書の『経営論語』には、こんな一節がある。「古くから、『盛(さか)って入るものは盛って出づ』といふ諺がある。一攫千金の相場で儲けた金銭なぞが即ちそれで……」
草分け:ある物事を初めて行うこと。また、その人。創始者。
“右手拿算盘,左手持论语”。竟敢将追求利益和道德这看似不相容的两样东西同时置于双手的是明治时期实业家的开拓者,涩泽荣一。在其著作《经营论语》中,有这样一段话“自古以来,就有一句谚语‘多投入并不等于多产出’”。在瞬间暴富的股市里赚得大量钞票的谜团也不过如此而已……
銀行家でもあった渋沢は、投機には一切手を出さなかったという。「論語とそろばん」が両立しにくい分野だと考えたのだろうか。「商売の徳は売る者も買ふ者も共に利益を得て悦ぶ所にある」とも述べている。
据说即使是身为银行家的涩泽,从不参与投资。或许他也认为“论语和算盘”是一个难以同时并存的领域吧。他同时说到“商业的道德应该是存在于令卖方和买方共同获取利益而开心这方面吧”。
兜町の東京証券取引所の前身である東京株式取引所は、渋沢らの提唱によって、明治11年、1878年に開設された。商売にも道徳的な美を求めた創設者の目に、今の巨大な市場は、どう映ることだろうか。あえて、辛口の言葉を聞いてみたい気もする。
兜町东京证券所的前身东京股票交易所,是在涩泽的倡仪下,于明治11年、1878年开设的。在这位即使是商业上也追求道德之美的创立者的眼中,现在这巨大的市场,又呈现出怎样的态势呢?突然有了一种感觉,特意想去听听一下涩泽这位先人会说出怎样尖锐的意见。
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