第16回アジア競技大会のロゴマークは、2006年11月26日に広州で発表された。

　広州のシンボルである「五羊石像」を中心に模った輪郭で、しなやかで美しい、上昇するラインがデザインされている。たいまつに似た5匹の羊のアウトラインは、消えることなく燃え盛る大会聖火を象徴している。都市広州のシンボルと市民の熱い願望が体現され、同時にスポーツ盛会の躍動感も十分表現されている。

吉祥物 

　広州アジア競技大会のマスコットは、「楽羊羊」と名付けられた5頭の羊。歴代のアジア大会マスコットのうち、5頭という数は最多だ。活発な5匹の羊の名前は、「阿祥」、「阿和」、「阿如」、「阿意」、「楽羊羊」。続けて読むと、「祥和如意楽羊羊（幸福で幸先良い）」となり、今大会がアジアの人々に、「吉祥・調和・幸福・円満・快楽」をもたらすようにとの念願を示すと同時に、大会の理念「調和と情熱」を伝える意味も持つ。

　広州アジア大会のマスコットは、広州の都市伝説をヒントに誕生した。はるか昔、広州は数年続けて自然災害による凶作に見舞われ、住民生活が窮地に追い込まれた。そんなある日、5人の仙人が稲穂を口にくわえた5頭の仙羊にまたがり、広州にやって来た。仙人は稲穂を広州の人々に渡し、広州に凶作が2度と訪れることのないようお祈りをした。5頭の仙羊は石像に変わり、広州に残った。この時以来、広州は「羊城」と呼ばれるようになった。

口号

　2010年広州アジア競技大会のスローガンは、「激情溢れる盛会、調和のとれたアジア（Thrilling Games、 Harmonious Asia）」に決定した。

「激情溢れる盛会」は、広州市民が持ちうる限りの情熱で全アジアからの選手を迎えることを示している。また、今大会が激情と活力に満ちた盛会であり、動感溢れるアジアも体現している。

　「調和のとれたアジア」は、アジアに対する広州市民と中国人民の期待を示すもので、今大会に参加する各国・地域の人々を心から歓迎し、社会制度、肌の色、使用言語の別なく、互いの友情によって、調和のとれた「ひとつのアジア」を共に築く決意を表している。