【双语阅读】【恋空】第八十九回
在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。
2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。
我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?
请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。
ここに、 ヒロがいるんだよね…。
美嘉今からヒロに会うんだよね。 実感わかない。
勇気を出して中に入り、階段を駆け上がる。 1 階…2 階…3 階… 302 号室の前。 この病室の中に ヒロがいるんだ。
ドアの前で深呼吸をし、ドアノブに手をか ける。 …ヒロに会うのが怖い。
ヒロが言おうとしてたことを聞こうともし ないで
自分だけが傷ついたのだと思い込んでい た。
ヒロが病気と闘っている時、 美嘉は新しい生活を始めて新しい恋して… 今さら会う資格あるのかな?? その時、 思い出したのは優の言葉
【ずっと待っとるから】
病院の入口で
トントン
汗をかいた手のひらを握りしめ、 ノックをする。
…返事がない。 寝てるのかな?? もう一回…
トントン やはり返事はない。
さらに深く深呼吸をし、そおっとドアを開 けてみた。 「失礼しまぁす…」 小さい個室の真ん中にある一つのベット。 そこに寝ているのは…
ヒロ?? 最後に会った卒業式の日とは全然違う。
やつれたように痩せてしまっている。
相変わらず帽子をかぶっていて、 細い体が吐息で微かに揺れていた。 「ヒロ…」
ほっぺに手をあてる。 「こんなに、こんなに痩せちゃって…」 ヒロが寝返りをうった瞬間に、 かぶっていた帽子が少しずれた。
髪の毛が… ない。
だからずっと 帽子かぶってたんだ。
クリスマスに会った時も卒業式も…
“帽子が俺のマイブームだ”って言ってた じゃん
やっぱり嘘つき…。
耐えられなくなり、 病室を出て待合室のイスに座ってうつむい ていた 「美嘉ちゃん」 誰かに肩を叩かれ 顔を上げる。
「エリさん…」 ヒロのお姉さんのエリさんだ。 「ノゾムから聞いたよ。よく来てくれたね!」
「はい…」
「病気のこと言えなくてごめんね」
今頭に浮かぶのは、 さっき見たヒロの姿だけ…。
「あたしは病気のこと美嘉ちゃんに言いな って何回も言ったんだけど、でもあいつは いつかいなくなるかもしれない自分より、 他の男と幸せになってもらいたいって」 「はい…」 「あいつね、いつも病室のドアが開く時嬉 しそうな顔すんの。美嘉ちゃんに言ってな いんだから来るはずないのに…いつか来る こと期待してんの。バカだよね!」
うん…バカだよ。 本当にバカだよ バカすぎるよ…。 もしノゾムから病気のこと聞かなかったら、 ずっと知らないままだったんだよ??
ヒロが病気と闘ってるなんて… ずっと知らないままだったんだよ??
いつかヒロのこと忘れて他の人と結婚し て…
それなのに美嘉を待ってたなんて、 ヒロは本当にバカだよ。 「あいつ今でも美嘉ちゃんの事想ってる よ…」
エリさんの言葉に 唇を噛みしめながら返事をした。 「美嘉には今、すごく大切な人がいます。 その人が下で待っててくれて…だからヒロ に会っていいのかわからないです…」
エリさんは特別驚い様子でもなく、 それはまるで美嘉が新しい恋をしているこ とを知っているかのようだった
「とりあえず顔だけでも見てやって?」 「…わかりました」
「じゃあ弘樹起こしてくんね!」
リさんはそう言い残し 病室へと入っていった。
心なしか足が少し震えている。
すぐに病室のドアが開き
エリさんがドアの隙間から顔を覗かせ手招き した。
美嘉は勢いよく立ち上がり、 再び病室へ向かう。
病室へ入ると、 さっきまで寝ていたはずのヒロが体を起こ して、
目を見開きながらこっちを見た。
「美嘉…?」 優から貰った指輪が見えないよう 左手を後ろに回しているずるい自分。 「…来ちゃった!!」
懐かしい声。 懐かしい香り。 高校時代がよみがえる。楽しかった日々が よみがえる。
卒業式からまだ 9 か月しか経ってないのに、 なんだかずっと前から会っていないよう な…。
ヒロは痩せてしまって付き合ってた頃の面 影は少ししかない。
だけど…
あの頃好きだった気持ちが戻ってしまいそ うな気がして、 怖くなった。 「なんで俺がここの病院にいるってわかっ たんだ?」
勘だよ。女の子って勘がいいんだよっ!!」
動揺を隠すため 明るい声で答える美嘉。
ヒロは微笑んだ。 そう、 あの頃と変わらない笑顔で…。 「あたし花瓶の水変えてくるから~」 エリさんは気をきかせたのか 理由をつけて病室から出て行ってしまっ た。
二人きりの空間。
「元気だったか?」
「うん。元気…!!」
「そっか。それなら良かったな!」
「ヒロ…なんで内緒にしてたの??」
唐突に質問すると ヒロの動きは一瞬止まり
そしてまた何事もなかったように話し続け た。
「なんにも内緒にしてねーよ!」
「だって病気のこと…」
「うるせー!もういいから。忘れろ」
ヒロ、 本当は全部知ってるんだ
美嘉を一人にさせないために別れたこと も…
心配かけたくなかったから、 だから病気のこと言えなかったんだよね。
美嘉を傷つけようとしてたのも、 自分を忘れさせるためにわざとひどいこと ばかりしたんでしょ??
美嘉が病室に来るの、 ずっとずっと待ってたんでしょ…?? 全部聞いたんだよ。 涙が出ちゃいそうだよ…
でも、 今1番泣きたいのはきっとヒロだから。 だから泣かないの。
隠していた左手を もとの場所に戻した。 何で隠したんだろう。 最低だよ…
ヒロはすぐ指輪に気付いたみたいだ。
元気そうだな。それに幸せそうでなによ りだ」
そう言って 寂しそうに笑った。 この笑顔 前にも見たことある。
一回目は 校門の前で美嘉と優が仲良くしてた時。 二回目は 卒業式の日にペアリングを返した時。
もし… もし別れる前に病気のことを話してくれて たら、川原でヒロの背中を見送ったりはし なかった。 どんな手を使ったとしても、 絶対に追い掛けて引き止めていたよ。
寂しがりやの美嘉だからいつかいなくなる 自分じゃ幸せに出来ないって… 好きだから一緒に乗り越えていくんじゃな いの?
好きだからずっとそばにいて欲しいんじゃ ないの??
三○二号病房门口。弘就在这间病房里面。
准备敲门的手被美嘉的思绪给绊住了。
……我害怕见到弘。我从来都没有试着去了解弘真正想说的话,反而一直误以为受伤的人只有自己。当弘在和病魔缠斗的时候,美嘉却开始了新的生活、谈了新的恋爱……事到如今,美嘉还有见弘的资格吗?
咚咚!
美嘉紧握着汗湿的拳头敲了门。没有人应答。
咚咚!
美嘉又敲了一次,还是没有人回应。
下定决心,美嘉静静地打开了门。
小小的单人病房,只有一张病床。躺在上面的人是……弘?那是弘吗?
和两个人最后一次在毕业典礼那天见面的时候完全不同,消瘦得不成人形。他还是戴着帽子,纤细的身体因为呼吸而微微晃动着。
“弘,竟然变得……竟然变得这么瘦……”
就在弘翻身的时候,他头上的帽子稍微滑落了一点。头发全没了。所以他才一直戴着帽子呀。
圣诞节巧遇的那天,还有毕业典礼那天,弘不是都说“我觉得戴帽子很流行”吗?弘果然是个大骗子。
美嘉逃出病房,坐在外面的椅子上双手掩着脸。
“咦,美嘉?”旁边有个人拍了美嘉的肩膀,美嘉抬起头。
“美奈子。”站在美嘉旁边的是弘的姐姐美奈子。
“望把详情都告诉我了。没想到你真的来了呢!”
“嗯。”
“对不起喔,没告诉你弘生病的事。我跟他说了好几次,叫他把这件事情告诉你,可是那家伙说自己可能随时都会死掉,所以希望美嘉能够和别的男生幸福地走下去。”
“嗯。”
“那个家伙啊,在每次病房的门打开的时候,都会露出很高兴的表情。明明没有人告诉美嘉他生病的事,他还是一直期待着美嘉的到来,真是个笨蛋!”
嗯,是笨蛋。真是个笨蛋,太笨了!如果望没把弘生病的事情告诉美嘉,美嘉就永远不会知道弘在和病魔搏斗了喔?然后总有一天会忘记弘,跟别的人结婚。可是弘还是一个人等着美嘉,真是笨透了!
“那个家伙直到现在,都还想着美嘉喔。”
美嘉压抑着快要冲破胸膛的剧烈心跳,慢慢地开始说道:“美奈子,美嘉的身边已经出现了一个非常重要的人了。那个人现在就在下面等着美嘉。所以,美嘉不知道自己是不是应该和弘见面。”
美奈子并没有露出特别惊讶的样子,感觉她好像早就知道美嘉谈了新恋爱了。“是吗,那至少打个招呼吧?”
“我知道了。”
“那我先去把弘树叫起来,等我一下喔!”这么说完之后,美奈子便走进病房。
不知道是不是因为胆怯的关系,美嘉的双脚微微颤抖着。
美奈子从病房的门缝探出脸来,对美嘉招了招手,美嘉站起身,再度走进病房。弘已经坐了起来。
弘看到美嘉,眼睛大大地瞪着。“……美嘉?”
为了不让弘看到优送的戒指,美嘉把左手藏在背后。“……我来了。”
令人怀念的声音,令人怀念的香味。
高中时代的记忆苏醒了,快乐的日子全都回来了。
一旦知道那都是为了美嘉着想所制造出来的假象,知道弘根本没变的时候,美嘉的心情又回到了高中时代。
因为真的很喜欢他啊。一直、一直都很喜欢他啊。其实美嘉根本不想跟弘分手喔。美嘉以为两个人会永远不分离。一辈子都在一起……美嘉曾一直这么认为。所以分手之后,美嘉真的非常非常痛苦。
不过啊,即使如此,美嘉还是一直思念着弘。美嘉一直深爱着弘,一直无法忘记弘?直到遇到那个人。
优。
不管美嘉是什么样的人、有什么样的过去,优都静静地接受。就算知道美嘉对前男友还有感情,就算知道美嘉沉重的过去……优还喜欢着美嘉。
美嘉被优的笑脸拯救过好几次。美嘉被优的话语拯救过好几次。
有好多问题,都是因为优的关系,才能顺利解决的。家人、朋友,以及……过去。
优有着一双能够包容一切的温暖魔法之手。
只要跟着这个人,美嘉就能和他一直走到永远。从今以后,也可以和他手牵着手走下去。在听到望说出事实的真相之前。美嘉一直这么认为。
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