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日文版世界童话:三个纺织姑娘

时间:2012-02-07 17:00:01  来源:可可日语  作者:ookami

   大(おお)きな足(あし)の女(おんな)が糸車(いとぐるま)を踏(ふ)み、長(なが)い唇(くちびる)の女(おんな)が糸(いと)をなめて湿(しめ)らせ、大(おお)きな親指(おやゆび)の女(おんな)がその糸(いと)を見事(みごと)に紡(つむ)ぎました。

   次(つぎ)の日(ひ)、女王様(じょおうさま)は部屋(へや)いっぱいに積(つ)み上(あ)げられた糸(いと)の山(やま)を見(み)て、すぐに娘(むすめ)と王子(おうじ)の結婚式(けっこんしき)の準備(じゅんび)に取(と)り掛(か)かりました。

「王子(おうじ)や、こんなに良(よ)く働(はたら)く娘(むすめ)をお嫁(よめ)さんにもらえて、本当(ほんとう)に良(よ)かったわね。」

「はい、お母様(かあさま)。」

「これからは、毎日(まいにち)お嫁(よめ)さんに糸(いと)を紡(つむ)いでもらいましょうね。」

「はい、お母様(かあさま)。」

   女王様(じょおうさま)も王子様(おうじさま)もご機嫌(きげん)でしたが、その言葉(ことば)を聞(き)いて娘(むすめ)の顔(かお)は真(ま)っ青(さお)になりました。

(ええ?毎日糸(まいにちいと)を紡(つむ)がなければならないの!そんなことになったら、わたし死んでしまうかも。)

   娘(むすめ)は、糸(いと)を毎日紡(まいにちつむ)ぐぐらいなら、本当(ほんとう)のことを話(はな)して王子様(おうじさま)との結婚(けっこん)はあきらめたほうがいいと思(おも)いました。

「あの、王子様(おうじさま)。実(じつ)は…」と、言(い)いかけたところへ、あの三人(さんにん)の女(おんな)が現(あらわ)れたのです。

   王子(おうじ)は、その女(おんな)たちの奇妙(きみょう)な姿(すがた)にビックリして、三人(さんにん)に尋(たず)ねました。

「なぜ、おばさまたちは、そんなに大(おお)きな足(あし)や、くちびるや、親(おや)指(ゆび)をしているのですか?」

「いつも、糸車(いとぐるま)を踏(ふ)んでいるからだよ。」

「いつも、糸(いと)をなめるからだよ。」

「いつも、糸(いと)を紡(つむ)ぐからだよ。」

   三人(さんにん)の女(おんな)の返事(へんじ)を聞(き)くと、王子様(おうじさま)は叫(さけ)びました。

「いつも糸紡(いとつむ)ぎをすると、そうなってしまうのですか!」

「そうだよ。おうじさまの花嫁(はなよめ)も、そのうち私(わたし)たちのような姿(すがた)になるでしょうね。」

「それは大変(たいへん)だ。よし、花嫁(はなよめ)には糸紡(いとつむ)ぎを一生(いっしょう)させないようにしよう!」

   と、いうわけで、糸紡(いとつむ)ぎの嫌(きら)いな娘(むすめ)は、糸紡(いとつむ)ぎを一生(いっしょう)しなくてもいいことになり、やさしい王子様(おうじさま)と幸(しあわ)せに暮(く)らしました。

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