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双语阅读:安徒生童话《丑小鸭》

时间:2012-08-31 15:47:08  来源:可可日语  作者:ookami

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   醜いあひるの子

   (アンデルセン童話)

あひるの巣(す)の中で、卵(たまご)が割(わ)れて、雛(ひな)が次々(つぎつぎ)と生(う)まれてきます。「があ、があ、があ、があ。」
お母さんあひるは大喜(おおよろこ)びです。
でも、雛の中に、体も頭も大きい、醜いあひるの子が一羽(いちわ)いました。
「変(へん)な子だねえ。」
「一緒(いっしょ)に遊びたくない。」
兄弟(きょうだい)たちは、醜いあひるの子をいじめます。
兄弟なんだから、みんな、仲良(なかよ)く遊ぶんですよ。
お母さんあひるはそういうのですが、醜いあひるの子と遊ぶ兄弟はいません。
醜いあひるの子はいつも一人で遊んでいました。
ある晴(は)れた日。
お母さんあひるは、みんなを連(つ)れて、野原(のはら)に行きました。
醜いあひるの子はいつものように一人で遊んでいましたが、いつか皆(みんな)とはぐれてしまいました。
「お家(うち)に帰れないよう。」
醜いあひるの子は、泣きながら歩いていきました。
だーん
突然、鉄砲(てっぽう)の音がひびいて、鴨(かも)が一羽空から落ちてきました。
猟師(りょうし)が鉄砲を撃(う)ったのです。
「怖(こわ)い!」
醜いあひるの子は、物陰(ものかげ)に隠(かく)れてふるえていました。
そこに、おばあさんが通(とお)りかかりました。「かわいそうに、怖(こわ)がっているね。でも、変わった雛(ひよこ)だこと。」
おばあさんはそういうと、醜いあひるの子を抱(だ)き上(あ)げて、家に連れて帰りました。
おばあさんの家には、鶏と猫がいました。
「お前(まえ)、卵が産(う)めるかい」と鶏が聞きました。
「僕は卵は産めません。」
醜いあひるの子が答えると、猫も聞きました。
「喉をごろごろ鳴(な)らせるか?」
「それは無理(むり)です。僕は水の上を泳(およ)いだり、潜(もぐ)ったりすることが、大好(だいす)きなんです。」
醜いあひるの子が答えると、二人はつまらなそうに、向こうへ行ってしまいました。
醜いあひるの子はまた一人で寂(さび)しく遊んでいました。
ふと空を見上(みあ)げると、真(ま)っ白(しろ)い白鳥(はくちょう)たちが美しい姿(すがた)で飛んでいきました。
「ああ、僕もあんなにきれいだったら、誰にもいじめられないのに。」
醜いあひるの子の目から涙(なみだ)がこぼれました。
醜いあひるの子はおばあさんの家を出て、川で暮(く)らすことにしました。
冬になると、冷たい雪が降ります。川も凍(こお)ります。
それでも、醜いあひるの子はじっと我慢(がまん)をして、一人で暮らしていました。
やがて、春が来ました。醜いあひるの子は、ふと水に映(うつ)る自分の姿を見て
「あっ。」と声を上(あ)げました。
醜いあひるの子は、春になって、美しい白鳥に変わっていたのです。
白鳥たちが近くにやってきました。「なんて美しい羽(はね)なんだ。」
白鳥たちは皆(みんな)、醜いあひるの子を褒(ほ)めました。
いえ、醜いあひるの子は本当(ほんとう)は白鳥だったのです。
白鳥になった醜いあひるの子は、白鳥の仲間(なかま)たちといつまでも楽(たの)しく暮らしました。

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