双语阅读:安徒生童话《美人鱼》
人魚姫
(アンデルセン童話)
青(あお)い海の底(そこ)に、人魚のお城(しろ)がありました。
お城には、王様(おうさま)と六人の人魚姫が住んでいました。
月の明(あか)るい夜、十五歳になった、人魚姫が、海の上に顔(かお)を出しました。
海には、たくさんの明(あ)かりをつけた白い船が浮(う)かんでいました。
王子様(おうじさま)の船です。
その日は、王子様の誕生日(たんじょうび)でした。
賑(にぎ)やかな音楽(おんがく)や笑い声が聞こえます。
突然(とつぜん)、嵐(あらし)が船を襲(おそ)い、王子様は海に落(お)ちてしまいました。
人魚姫は王子様を助(たす)けて、浜辺(はまべ)まで運(はこ)びました。
すると、女の人が近づいて王子様を抱(だ)き上(あ)げたのです。
人魚姫は人間(にんげん)になって、王子様の傍(そば)にいたいと思いました。
そこで、魔女(まじょ)のところへ行って、人間にしてほしいと頼(たの)みました。
すると、魔女は言ったのです。
「お前(まえ)の美しい声を、私におくれ。それから、もし王子様がほかの女と結婚すると、お前は海の泡(あわ)になってしまうんだ。それでも、いいのかい?」
人魚姫は頷(うなず)きました。
人魚姫は、浜辺で人間になる薬(くすり)を飲むと、ぐっすり眠(ねむ)ってしまいました。
暫(しばら)くして、目が覚(さ)めると、傍に、あの王子様が立っていたのです。
でも、人魚姫はもう声が出(で)ないのです。「きっと、何かわけがあるんだね。暫(しばら)く僕(ぼく)のお城で休(やす)んでいきなさい。」
王子様は、そう言って、人魚姫をお城に、連(つ)れていきました。
ある日、王子様が嬉(うれ)しそうに言ったのです。
「僕は、結婚するんだ。僕が海で溺(おぼ)れた時、助けてくれた女の人とね。その人は、隣(となり)の国のお姫様(ひめさま)だったんだよ。」
人魚姫は、「助けたのは私です。」と叫(さけ)びたかったのです。
でも、声を出(だ)すことができません。
人魚姫は、ただ悲(かな)しそうに笑っただけでした。
とうとう、王子様の結婚式(けっこんしき)の日が来ました。
その夜、海にお姉さんたちが浮(う)かんできました。
「魔女に頼(たの)んで、ナイフをもらってきたよ。これで王子様の胸(むね)を刺(さ)すのだ。そうすれば、お前は海の泡(あわ)にならなくていいんだよ。」
人魚姫は、ナイフを受(う)け取(と)りました。
人魚姫は王子様の寝ている部屋にしのび込みました。
王子様はベッドですやすやと眠(ねむ)っています。
「王子様、さようなら。」
人魚姫は、心の中でそういって、ナイフを振(ふ)り上(あ)げました。
でも、どうしても、王子様を刺すことはできません。
人魚姫は、涙(なみだ)を流(なが)しながら、ナイフを海に投(な)げ捨(す)てました。
そして、自分も海に飛び込んでいったのです。
海に、朝の光(ひかり)が射(さ)してきました。
人魚姫は、空に昇(のぼ)っていきます。
人魚姫の耳に、天使(てんし)たちの声が響(ひび)いてきました。
「人魚姫よ。これから三百年、人間のためになることをおやりなさい。そうすれば、神様(かみさま)はあなたにいつまでも変わらない幸(しあわ)せを与(あた)えるでしょう。」
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