双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(243)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
オカンの好きだった相田みつをの詩。オカンの憧(あこが)れる人物だったのだろうか。六十九歳のオカンのなりたい、人の姿だったのだろうか。
でも、少なくともボクにとってのオカンはこの詩のとおり、ただいるだけでボクに明かりを照らし、安らぎを与えてくれる人だった。
そして、オカンは今、もしかしたらあと数日で死んでしまうのかもしれないのに、まだなにかになろうと頑張っているのだろうか。
病状はしばらく小康状態が続き、また見舞い客と元気に喋れるような日が増えた。固形物はほとんど食べることができなくなったが、少し前よりは調子が良さそうだった。
そんな時、オトンの妹の敦子姉ちゃんが夫婦でお見舞いに来てくれたという。その娘の博子は今、ボクの事務所で働いている。
オカンが中川家に嫁(とつ)いだ時、まだ敦子姉ちゃんは独身で同居していた。小倉の家では二階の四部屋を学生に下宿させていて、敦子姉ちゃんはそこに下宿していた学生のひとりと、その先、結婚することになる。その学生が、博子のお父さんになる。
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