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双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(281)

时间:2012-10-11 12:32:23  来源:可可日语  作者:ookami

    东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

そして、オカンが決して口にすることのなかった話。それをボクはオトンから聞くことになる。
「どうして、別居することになったん?」
「あぁ……」
「女なん?」
「いや違う……。ばあちゃんなんや……」
「小倉のばあちゃん……?」
「ばあちゃんとオカンが合わんやった。いっつもばあさんが文句を言いよった。たまらんごとなったお母さんが小倉の家やのうで、お父さんとお母さんとオマエと三人で住めんのやろうかって言い出したんよ。お父さんもまだ若いでから気が短かったもんやけんのぉ。そんなん言うなら、オマエが出て行けって言うてしもうたんや……」
オトンはそのことに関しては忘れようがないらしく、まるで昨日の話をするような口ぶりで話した。
「でも……。オカンみたいに誰とでも仲良くできる人やのにから、なんでうまくいかんかったんやろうか……?」
溜息をつきながらオトンは言った。
「うちのばあさんは誰と合わんとよ……」

笹塚の引越しにボクは行かなかった。結局、オカンの死んだ直後、茶色のワンピースを取りに行ったのが最後、それから一度も行くことがなかった。もう、あの部屋を見るのがつらかったからだ。
えのもとやホセやbjたちがすべて梱包(こんぽう)してくれて、すべての準備を備えてくれた。
「テレビの部屋の本棚の上に、蒲団カバーが入ってた空き箱がある。ガムテープで留めてあって、のし紙にオカンがなんか書いてる箱、それだけ、なくなさいよう先に運んでくれるか?」
オカンの戒名を葬儀をしてくれた住職にお願いした。オカンもあの住職にお願いしなさいと言ったと思う。
オカンが生前、どういう人だったか話を聞かせて下さいと寺に呼ばれ、丁寧にメモを取りながら聞いてくれた。
金がなくて墓が買えないという話を率直にしたところ、その時が来るまで寺で毎日お経をあげて供養しますので安心して預けて下さいと言ってくれた。寺の奥さんも、いつでも会いにいらしてくださいと言った。
しかし、オトンは。
「戒名ちゅうもんわやなぁ。だいたい一文字何十万ちゅう世界よ。小倉当たりでは、まぁ百万からやな。そこから、どんだけ積んでいくかで戒名の長さが決まるたい」
「そんな金ないよ……」
「まぁ戒名ちゅうのはそういうもんよ」
オトンの言った通りだとすれば一文字くらいの戒名になってしまいそうな分しか包んでいない。仏教ちゅうのは平等の精神を説くもんと違うん?
「まぁ戒名ちゅうのはそういうもんよ」

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