双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(294)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
スプーンを差し出すボクを空虚な瞳でばあちゃんは見ている。すると、ばあちゃんは何かを思い出したような顔つきでこう言った。
「あたしは、五人の子供を産んで、五人の子供を育ってて、それで、今は、なんで、こんな所におるんやろうか……?」
空虚な目のままで、そう言った。ボクはただ黙ってばあちゃんを見た。
「お父さんも……、この年になって、やっと親孝行みたいなもんを、今になってしよるんや……。週に一回か二回かは、時間を見つけて行ってやりよるたい……。まぁ、行ったってお父さんのこともわかりゃあせん……。あっ、どうもっちいいよるたい。あんだけ呆けてしもうても身体はピンピンしとる。まだしばらく生きとるやろう。お父さんの方もどうなるかわからん。そやけんなぁ、墓を買うてあるんや。ばあちゃんと、おじちゃんの骨と、自分も入るやろうし、お母さんの骨もそこに入れたらいいんやないかと思いよるんや。おまえがどう思うとるか、その話をせんといかんの」
帰り道のタクシーでオトンは言った。
「こっちの墓に入れてしもうたら、オレが来れんようになる……。金が出来たら東京に墓を買うた方がええんやないかと思うとる……」
「……。そうか、まぁ、もうちっと考えてみぃ。今は、あの坊さんの寺に預けとるんか?」
「本堂の横にある棚に置かしてもらっとる。他にも同じような骨壷(こつつぼ)がたくさん置いてあるよ」
「それで、なんぼ取るんか?」
「あら?それの金の話したかな……?」
「ほう。しかし、ほんとに娑婆っ気のない坊さんやのう。お母さんの行いが良かったんやろう。いい坊さんに出会うたたい」
その日はオトンが小倉駅近くのホテルに部屋を取ってくれた。オトンもそこに泊まるつもりらしい。いつも行ってたステーキハウスはもう店を閉めたのだという。駅の近辺で食事をして繁華(はんか)街へ飲みに行った。
丸源ビルの立ち並ぶこの町。正月明けの時期とはいえ、テナントビルの多くはシャッターの降りたちぐはぐな光が侘しく滲んでいる。
雑居ビル内のクラブに入った。
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