去年、歌舞伎俳優・市川海老蔵さんが殴られて大ケガをした事件で、伊藤リオン被告の裁判が３日、東京地裁で行われ、検察側は論告求刑で懲役２年を求刑した。

　３日の裁判で、伊藤被告は、弁護側からの質問に対して「海老蔵さんが灰皿をもって向かってきた」「このままでは元暴走族リーダーが危ないと思って、とっさに手が出てしまった」などと事件のきっかけを話した。その上で、「今思えば、やりすぎてしまった」「歌舞伎界にも申し訳ないと思っています」と謝罪した。

　一方、検察側は「被害者にも芳しくない行動があったことは確かだが、怒りにまかせて暴行した被告人の責任は極めて重い」として、伊藤被告に対して懲役２年を求刑した。

　裁判は３日で結審し、判決は１４日に言い渡される。