４日、増え続ける児童虐待を防ぐため、「親権」を最長で２年間停止できる民法の一部改正案などが閣議決定された。

　現在の民法では、親から無期限に親権を取り上げる「親権喪失」という制度しか認められておらず、親子関係を断ち切ってしまうおそれがあるとして、申し立てをためらうケースが多いことが指摘されていた。改正案では、２年間を超えない範囲で親権を一時的に停止することができるようになる。

　また、同時に、児童相談所の所長や施設長などの権限を親権より優先させる、児童福祉法の改正案も閣議決定された。

　法務省は、今国会での成立を目指したいとしている。