「かんぽの宿」の売却で、入札の最終段階で応じたのは、実質的にオリックス不動産１社だけだったことがわかり、鳩山総務大臣はあらためて手続きへの疑問を示しました。 　「かんぽの宿」の入札で、日本郵政はこれまで、当初、入札に応募した２７社から２社に絞られた上で、オリックス不動産がおよそ１０９億円、ホテル運営会社がおよそ６１億円だった、と説明してきました。 　しかし、９日の国会で日本郵政は、「世田谷レクセンター」を売却対象から外した上で、売却価格を上げるよう２社に求めたところ、オリックスが去年１２月、およそ１０５億円から１０９億円に上積みした一方、ホテル運営会社が最終段階で入札に応じなかったことを明らかにしました。 　「わけもわからない。こんなものが入札であるわけがない。全く恣意的に譲渡先を決めるためにやっている作業としか見えないから」（鳩山邦夫総務相） 　鳩山総務大臣は会見で、「私が、出来レースと受け取られますよ、と申し上げてきたことが明らかになってきた」と、手続きが不透明だという認識を改めて示しました。