オバマ大統領は、「経済の緊急性から大型景気対策は必要だ」としながらも、同時に財政改革に取り組み、急増している財政赤字を４年間の任期のうちに半減させる目標を正式に表明しました。 　「今のような財政赤字を、終わりなく続けることはできません」（オバマ大統領） 　オバマ大統領は２３日、ホワイトハウスで超党派の議員や経済界などからなる財政規律会議を開きました。 　その席で、「経済の緊急性から大型景気対策は必要だ」としながらも、同時に財政改革に取り組み、４年の任期が終わる２０１３年１月までに、現在の財政赤字を半減させるという目標を正式に表明しました。 　しかし、オバマ大統領は具体策については、「１つ１つ歳出を見直す」などとしただけで、今後、１か月かけて議論を詰めていくことになりました。 　アフガニスタンとイラク戦争によってブッシュ政権時代に大きく増加した財政赤字は、大型景気対策によってさらに膨らみ、今年度末には過去最大の１兆５０００億ドル、およそ１４０兆円に達すると見られています。