中国の国会にあたる全人代＝全国人民代表大会が、５日から始まりました。開会式の冒頭、温家宝首相は、世界的な金融危機のなかでも、８％前後のＧＤＰ成長率を目指す考えを明らかにしました。 　「（今年は）新しい世紀に入って以来、経済発展の最も困難な１年となり、改革、発展、安定の任務も、とても重大なものとなるだろう」（温家宝首相） 　温家宝首相は、今年度を困難な年と位置づけた上で、経済成長についてはＧＤＰの８％前後の成長を目標にする考えを示し、「政策が正しく実行されれば、達成は可能である」という見通しを示しました。 　また、直面する世界的な金融危機に対しては、財政支出を大幅に増やし内需を拡大することが最も効果的だとしています。内需拡大の具体策については、都市部だけでなく、農村も含めた消費の拡大が盛り込まれ、金融危機を克服するための対応に多くが割かれた活動報告となりました。