北朝鮮を電撃訪問したクリントン元大統領は、日本時間の５日夜、解放された２人の記者を連れて、ロサンゼルスに到着しました。４か月ぶりの家族との再会です。

　「お帰りなさい」と書かれたタラップから降りてくる２人の記者。真っ先に家族と抱き合います。１００人を超す報道陣が駆けつけるなか、２人は所属するカレントＴＶの創設者、ゴア元副大統領とともに安堵の思いを語りました。

　「３０時間前、ユナ・リー記者と私は北朝鮮に囚われの身でした。でも今こうして自由になり、我が家に戻ってくることができたのです」（無事解放されたローラ・リンさん）

　「２人にお帰りなさいと言うと共に、クリントン元大統領に大きな役割を担ってもらえたことを感謝します」（ゴア元副大統領）

　金正日総書記と３時間以上にわたって会談したクリントン元大統領は、「２人が大切な人たちと再会できたことをとてもうれしく思う」などとする声明を発表しただけで、報道陣には何も語らず、空港をあとにしました。

　「非常にほっとしています。家族のみならず、国全体にとって幸せなことです」（オバマ大統領）

　クリントン元大統領は、近くオバマ政権の安全保障チームに訪朝についての報告を行い、その後、オバマ大統領と面会する予定だということです。