アメリカ政府は１５日、メキシコ湾の原油流出事故をめぐり、石油大手「ＢＰ」や「三井物産」系の会社などに賠償を求める訴訟を起こした。

　アメリカ司法省は１５日、流出事故があった油田の権益を持つＢＰや三井物産系の会社など９社に対して賠償を求める訴訟を、アメリカ・ルイジアナ州の連邦地裁に起こしたことを明らかにした。この事故で、アメリカ政府による提訴は初めて。

　司法省は「ＢＰなどは油田の安全性を確保するために必要な措置を取っていなかった」と指摘した上で、「事故による経済的な損失や油の除去費用などを補償する責任がある」と批判している。

　事故に関する調査は現在も続いており、司法省によると、今後、訴訟の対象となる企業がさらに増える可能性もあるという。