韓国軍が２０日、先月２３日に北朝鮮の砲撃を受けた延坪島で砲撃訓練を行う。北朝鮮は激しく反発していて、緊張が高まっている。

　韓国の国防省は、訓練の開始時刻は「天候を見て最終的に判断する」としている。延坪島では２０日午前９時過ぎに残っている住民らに「訓練が行われるので、待避壕（ごう）に迅速に避難するよう」との放送が流れ、緊張が高まっている。

　２０日の砲撃訓練は、自走砲などを使い、島から北朝鮮とは反対側の南西の海域に向けて砲弾を撃ち込む。先月２３日に北朝鮮の砲撃を受けて以降、初めてで、アメリカ軍も現地入りして支援にあたっている。

　この訓練をめぐっては、北朝鮮が「中止しない場合、２度目、３度目の打撃を加える。状況は先月２３日の砲撃事件の時より深刻になるだろう」と強く警告している。韓国軍は北朝鮮の報復に備え、戦闘機などを待機させ、最高度の警戒態勢を敷いている。