夫が会社を辞めた際に年金の種類を切り替えていない専業主婦の年金問題で、総務省の年金業務監視委員会は８日、厚労省が決めた救済策を「速やかに廃止すべき」との意見書を片山総務相に提出した。

　問題となっているのは、夫が会社を辞めた際に年金の種類を切り替えていなかった専業主婦について、切り替え忘れた期間も保険料を払ったとみなして年金を支給する「運用３号」と呼ばれる厚労省の救済策。

　年金業務監視委員会は８日、「運用３号は負担と給付のバランスの面で不公平で、違法の疑いがあり、速やかに廃止すべきである」とする意見書を片山総務相に手渡した。また、新たな救済策として、未納期間の保険料を遡って払えるようにすることや、払えなくても、年金の額を減らして受給できるようにする案などを示した。