泛听:日语趣闻菁华 第81期 宇宙飞船降人间
球形、円柱形、立方体など、様々な色と形が交錯する……宇宙船が舞い降りたのかと錯覚するような、日本の伝統的集合住宅の観念をくつがえすこの建築物には、これもまた独特な「三鷹天命反転住宅In Memory of Helen Keller」という名前が付けられている。
場所は東京都三鷹市の住宅街。3階建てで延べ面積は761m2。住戸タイプは2DKと3DKの二種類があり、面積は52~61 m2。全部で9戸である。
この集合住宅は国際的美術家の荒川修作氏と詩人のマドリン・ギンズ氏の二人が共同設計したもので、その目的は「空間を感じ、個性を解放し、人間の死に向かう宿命を反転させる」ことにある。そのためには「人間が本来持っていた感覚を呼び起こし、さらには新しい感覚を生み出す」ことが重要で、それを実現するために「真に身体を使用することができる場所が必要」なのだという。さてどんな家なのか、探検してみよう。
外部と内部には、それぞれ14種の色鮮やかな塗料が塗られている。住戸の中央はキッチンとリビングダイニングで、色も形もさまざまな部屋がそれを取り囲んでいる。シャワーブースが円柱形の部屋にあり、その裏側にトイレがある。天井はコンクリート製で、そこには電気配線と金属フックが取り付けてある。また、インターホンが傾斜しており、高さ2mの位置に照明のスイッチが付いている。
住居では各部屋を仕切る壁が、すべて湾曲している。床もわずかに傾斜して、表面がでこぼこしている。この小さな「街」の中で毎日「偶然性」と「不思議」を体感することに慣れてくると、そこから「好奇心」や「意欲」が生まれ、さらに「心」の成長がうながされるという。また、「孤独にならない部屋」は球形構造で、発生した音が幾重にも重なって反響する。「三鷹天命反転住宅」には他に、住居の屋上を緑化する、段々畑のような農園を作る、有機野菜を栽培するなどの構想もある。
三鷹市と(株)まちづくり三鷹によるSOHO支援事業の一環として、3戸がホームオフィスとして貸し出される。この奇抜で、ちょっと見たところ不自由そうに見えるアート空間で、人々はどんな斬新な発見をするのだろうか?――無限の潜在能力を目覚めさせた未来人が、三鷹市で誕生するのかもしれない。
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