日语世界经典童话故事:巨人与裁缝
「おい、チビ。今度(こんど)は山(やま)へ登(のぼ)って、薪(まき)を五(ご)、六本(ろくほん)とってこい。」
「たったの五(ご)、六本(ろっぽん)ですか?なぜ、山(やま)の木(き)を束(たば)に抱(かか)えて持(も)ってこいと言(い)わないのですか?」
「なんだと、山中(やまじゅう)の木(き)を束(たば)にだって?」
大入道(おおにゅうどう)は、目(め)を丸(まる)くしました。
仕立(した)て屋(や)さんは偉(えら)そうに手を振(ふ)って、薪(まき)を取(と)りに行(い)きました。
もちろん、薪(まき)は五(ご)、六本(ろっぽん)です。
「おい、チビ。晩(ばん)ごはんのおかずだ。イノシシを二(に)、三匹(さんびき)とってこい。」
「たった二(に)、三匹(さんびき)ですか・なぜ、千匹(せんびき)ほどとってこいと言(い)わないのですか?」
大入道(おおにゅうどう)は驚(おどろ)いて言(い)いました。
「人間(にんげん)はとても恐(おそ)ろしい。水(みず)を桶(おけ)ではなく、井戸(いど)ごと。薪(まき)は五(ご)、六本(ろっぽん)ではなく、山中(さんちゅう)の木(き)だと言(い)うし、おまけにイノシシは二(に)、三匹(さんびき)ではなくて、千匹(せんびき)だという。もしかして人間(にんげん)は、とても強(つよ)い生(い)き物(もの)なのだろうか?…おおっ、おそろしい。どうしたら、あいつを追(お)い払(はら)うことかできるだろう。」
大入道(おおにゅうどう)はその晩(ばん)、仕立(した)て屋(や)が怖(こわ)くて眠(ねむ)れませんでした。
そのうちに、夜(よ)が明(あ)けました。
「おい、チビ。この柳(やなぎ)の枝(えだ)に乗(の)ってみろ。おまえの力(ちから)で、どれほどしなうか試(ため)してみろ。」
仕立(した)て屋(や)さんは、大(おお)きく息(いき)を吸(す)い込(こ)んで、柳(やなぎ)の枝(えだ)に乗(の)りました。
柳(やなぎ)は、弓(ゆみ)のようになりました。
けれども、息(いき)を止(と)めて踏ん張(ば)っていることは、つらいものです。
「プハーッ!」
仕立(した)て屋(や)さんは、大(おお)きく息(いき)を吐(は)き出(だ)しました。
その拍子(ひょうし)に枝(えだ)は跳ね返(かえ)って、仕立(した)て屋(や)さんは天高(てんたか)く飛(と)んでいきました。
「やれやれ、何(なん)とか人間(にんげん)を追い払(はら)うことができた。」
それから大入道(おおにゅうどう)は、二度(にど)と人間(にんげん)を捕(つか)まえることはしませんでした。
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