ヨーロッパ訪問中の福田総理は１日、最初の訪問国ドイツのメルケル首相と会談し、来月開催される洞爺湖サミットの議長として地球温暖化対策などで協力を求めました。

　福田総理と会談したドイツのメルケル首相は、去年、Ｇ８サミット＝主要国首脳会議の議長を務め、主要テーマを討議する場として、Ｇ８と中国やインドなど新興経済諸国５か国が加わる新たな枠組みをつくるなど一定の成果を収めました。

　今回の会談で福田総理は、来月の洞爺湖サミットでもこの枠組みの継続を明言。特に、地球温暖化対策で先進国と二酸化炭素の主要排出国である中国やインドなどが対立するなかでリーダーシップを発揮したいと意気込みを語りました。

　「Ｇ８がそのような課題について力強いメッセージを発出していくことが極めて大事だということでも（意見の）一致をしたわけであります」（福田首相）

　また、メルケル首相は、地球温暖化問題のほかに、洞爺湖サミットの議題となる金融政策や食糧価格高騰問題などでも議長国の日本に協力することを約束しました。福田総理は、２日はイギリスのブラウン首相と会談する予定です。