ヨーロッパを訪問中の福田総理は、イギリスのブラウン首相と初めて会談し、食糧価格の高騰について国際社会が結束して取り組んでいくべきという考えで一致しました。

　共同記者会見で福田総理は、食糧価格の高騰問題について、北海道洞爺湖サミットでは「インパクトのある形で成果を発表したい」と強調しました。

　「特に途上国における食料の増産、農業生産性の向上をはじめとする中長期的施策について、力強いメッセージを出したいと思っております。この問題の重要性に鑑みて、インパクトのある形で発表したいと考えております」（福田首相）

　食糧問題については、ブラウン首相が４月にサミットの議題とするように求める親書を福田総理に送っていますが、福田総理は、「食糧価格の高騰問題は喫緊の課題として、国際社会が一致団結して取り組む必要がある」と述べました。これに対しブラウン首相も、「この問題をサミットの議題に載せてくれたことを歓迎する」と応じました。

　また、温室効果ガスの排出量取引きについて、ブラウン首相が日本の参加を求めたのに対し、福田総理は、「幅広い論点から検討中だ」と答えるにとどまりました。このほか両首脳はアフリカ開発問題でも、Ｇ８全体としてさらに支援を強化していくべきだという考えで一致しました。