国連総会が開かれているニューヨークで、共和党の副大統領候補、ペイリン・アラスカ州知事が各国の首脳と会談し、外交デビューをアピールしました。

　「お会いできて光栄です」（共和党　ペイリン候補）
　「こちらこそ。写真よりも実物の方がずっとおきれいですね」（パキスタン　ザルダリ大統領）
　「優しい方ですね。ありがとうございます」（共和党　ペイリン候補）

　大統領選の本番まで残り４０日あまりという忙しいさなか、ＮＹに姿を現したペイリン・アラスカ州知事。お目当ては国連総会のために集まった各国の首脳たちです。

　アフガニスタン、グルジア、イラク、パキスタンなど外交上の課題となっている国のリーダーばかりを選んで会談を重ねました。

　去年、アラスカ州知事としてクウェートを訪問した際に初めてパスポートを取得したというペイリン候補について、民主党オバマ陣営は、副大統領になるには外交経験が少なすぎると攻撃を強めています。

　マケイン陣営としては、ペイリン氏が首脳たちと対等に渡り合えることをアピールする狙いですが、一方で、知識不足が露呈することをおそれてか、取材陣に質問をする隙をほとんど与えないという神経質な対応が目立ちました。

　２日間で世界の首脳７人と面会したペイリン候補。こうしたいわば駆け込みの外交経験で、どれだけ有権者にアピールできるかは未知数です。