【双语阅读】【恋空】第四十九回
在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。
2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。
我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?
今天起优就要登场了哟!!
请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。
第一页 日语原文
第二页 中文翻译作品
【日语原文】
ピンポーン 部屋のドアが開く。
「お、オシャレしてんな!俺の部屋二階の 一番奥だから先入ってて」
アヤの顔を見た瞬間ヤマトの動きが止まった。 アヤが来ることは知らなかったのだろう…。
「後で詳しく話す!!」
ヤマトに耳打ちし、 階段を駆け上った。
ベッドとテレビがあるだけでガラーンとし た
広いヤマトの部屋。
三人は緊張した面持ちでその場に座る。
「あれ~シンタロウは~?」 いじけるイス?ミにヤマトは
居間から叫んだ。
「少し遅れるって!」
そわそわしながら 待つ三人。 待つ側って
落ち着かないものだ。
玄関のドアが開く音が 聞こえる。
「来た!?」 興奮するアヤ。
階段を上る足音が だんだん近づいて来た。
アヤがカバンから手鏡を出し髪を整える。 美嘉とイス?ミも一緒になって手鏡を覗き込ん だ。
「お待たせ~」
突然開くドア。 先頭で部屋に入って来たのはシンタロウだ。
シンタロウは持っていた荷物から手を離し 荷物は音をたてて床に落ちた。
「…イス?ミ?」 イス?ミを
見て立ち尽くしている。
「変かな…?」
不安げな表情を見せるイス?ミにシンタロウが飛び 付いた。
「すげーかわいい!」 いつもはクールなシンタロウの意外な姿。
イス?ミに向かって舌を出すとイス?ミは照れなが ら小声で呟いた。
「ありがと…」
“イス?ミイメチェン作戦”大成功
「ラブラブだな~。シンタロウせっかく買って来 たケーキ落とすなよな~」
そう言いながら部屋に入って来たのは、 お兄系の?ンちゃん。
寝癖っぽくセットされた黒髪に ダボダボのジーンズ。
茶色いジャケットのえりを立て白いマフラ
ーを巻いている。
?ンちゃんの後に軽く頭を下げて部屋に入っ て来たのは、
ホスト系の優。
確実に 180 ㎝はある長身に黒いスーツ。 少しメッシュの入ったツイストパーマに
ほんのり茶色っぽい肌。
車の鍵を指でくるくると回していたのが 印象的だった。
「ね~最後に入って来た背高い人かなりい い~イケメン!」
耳打ちするアヤ。 最後に入って来たホスト系の優を
じっと見つめた。
確かにかっこいい。
…だけどなんでだろう、胸が痛い。
ヤマトが大量の缶酎ハイを一人一缶配る。 美嘉.イス?ミ.アヤ.ヤマト.シンタロウ.?ンちゃん.優の 7
人が集まり クリスマスパーティーは開始された。
「カンパーイ」 じゃんけんで負けたヤマトが代表して
乾杯の音頭をとる。
「優さんと?ンさんは 19 歳だから俺らの二 個上だから」
シンタロウが 二人を紹介する。
二個上… どうりで大人っぽい。
だから車の鍵を持っていたんだ。
「とりあえずみんな自己紹介しねぇ?」
ヤマトの余計な提案のせいで一人ずつ自己紹 介をするハメに…。
「じゃああたしから」 やる気満々のアヤが
立ち上がった。
「アヤです。ピチピチの 17 で~す仲良くし て下さいぁちなみに彼氏募集中~!」
のっけからテンションの高いアヤ。
「じゃあ次は俺。」 次に立ち上がったのは、シンタロウだ。
「え~シンタロウです。知っての通りイス?ミは俺の 彼女なんで手出したらだめで~す」
「のろけるな!」
シンタロウの自己紹介に 野次が起きる。
続けてシンタロウの隣に座っていたイス?ミが 立ち上がった。
「あ、イス?ミで~す。シンタロウの彼女です今日 は楽しみましょう~!」
いかにもイス?ミらしい あっさりした自己紹介。
次に煙草に火を着けたばかりの?ンちゃんが 煙草を一旦灰皿の上に置き
立ち上がった。
「?ンです。二個上の大学生~どうぞよろし く~」
?ンちゃんが座ったすぐ後に、 優が床に手をつきながら立ち上がる。
イケメン大好きのアヤの目は輝きを増す。
「名前は優。スーツ着とるけど今日大学の 授業で仕方なく着とるだけやから!ホスト と勘違いしないでな!」
…初めて聞いた関西弁。なぜか目が離せな い。
「次美嘉やりなよ」 アヤに急かされ
しぶしぶ立ち上がった。
自己紹介とか 苦手なんだよなぁ。
注目されて 顔が熱くなる。
「美嘉です。よろしくなのです…」 緊張のあまり
言葉がつまる。
ヤマトが勢いよく 立ち上がった。
「女はみんなわかってると思うけどヤマト で~す!じゃ飲み始めようぜ!」
美嘉は持っていた酎ハイをごくんと一口だ け飲み
みんなはそれぞれ騒ぎ始めた。
「優さんってぇ~関西出身なんですか ぁ?」
少し酔ったのか頬をほんのりピンク色に染 めたアヤが優の肩に寄り掛かる。
「俺関西出身やで。家におったら邪魔やか らって追い出されたんだわ!」
楽しそうな二人の会話を聞きながら 壁にもたれ掛かった。
頭が痛い…。 お酒弱いからなぁ。
ボーッとしていると、 隣に誰かが座った。
顔を真っ赤にして ベロベロに酔っ払っているヤマトだ。
「元気かぁぁぁ!?」
「ん?元気元気ヤマト酔い過ぎだし~」
「俺酔ってねぇって~なぁ~酔ってねぇか ら~」
「俺もい~れて~」 話に割り込んで来たのはヤマトに負けないく
ら酔っている?ンちゃん。
「どーぞどーぞ」 座る場所を
ちょっと詰める。
「?ンさん元気っすか~?!シンタロウと同じバイ トなんすよね~?」
ンちゃんに絡むヤマト。
「お~同じバイト~。ってか~二人付き合 ってんのぉ?」
「美嘉とヤマトが?まっさかぁ!!」
「俺達マブダチだもんなぁ~美嘉ちん~」 ?ンちゃんの問いに
強く否定する二人。
「そーなんだ~!」 ベロベロに酔った二人から発するお酒の匂
いに耐えられなくなり 部屋を出た。
酔いが少し冷めた頃部屋へ戻ると、 みんなは潰れていた。
イスミとシンタロウは手を繋いだまま壁に寄り掛 かったまま寝ていて、 ヤマトと?ンちゃんは床に倒れている。
机の上には数え切れないくらい大量の 酎ハイの空き缶。
潰れても仕方ない。
アヤは相変わらず優に質問攻めをしている様 子。
部屋のドアに寄り掛かりズキズキと痛む頭 をおさえた。
「美嘉ぁ~ちょっとごめ~ん」 アヤがトイレに行くため部屋から出て行った
その時…
「こんちわ~!」 一人の美嘉に声をかけたのは優だ。
「……こんにちわ!!」
突然声を掛けられたので声が裏返ってしま う。
「美嘉ちゃんって静かな子なん?」 痛む頭をおさえながら首をゆっくり横に振
った。
「そうなんや。あまり喋らへんから静かな 子なんかと思ったわぁ!俺のこと年上と思 わんで、気軽に話かけてな!」
ニコッと笑った優は 子供みたいで…
また胸が痛んだ。 なんでだろ…。
アヤが部屋に戻り、 優に質問攻めを続ける。
優と初めて会話して 感じた印象。
モテそうだし、 ちょっと軽そう…。
そんなことを考えながら眠りについた。 具合いが悪くて
目が覚めた。
6 人全員が寝てしまっている。
カバンから携帯を取り出し時間を見ると もう夜の 11 時半…。
行かなきゃ。 みんなを起こさないよう静かに起き上が
り、 コートを羽織った。
「あれ…帰んの?」 騒がしい音に目が覚めてしまったのか
寝ぼけた様子で口を開いたのは優だ。
「用事あるんで帰ります!!」 頭をぺこりと下げて立ち上がると
優は車の鍵をポケットから取り出した。
「こんな夜中に女の子が一人だと危ないや ん。車出すで?」
「ありがとう。でも大丈夫です!また!!」 優の気遣いを避けるように家を飛び出て、
歩いて学校のほうへと向かった。
途中コンビニに寄り 小さい花束とチョコレートを買う。
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