双语阅读:【青春小说连载】春の夢(29)
小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。
二(9)
哲之が、梅田にある大きなホテルの事務所に着いたのは、指定された午後五時きっかりだった。少し早めに行くつもりだったが、片町線の電車に乗り遅れて、次の電車を三十分も待ったので、危なく遅刻するところだった。島崎と言う人事課長が、ボーイ?キャプテンと印された名札を胸につけている青年を呼んで、哲之を紹介した。
「きょうからアルバイトに来てくれる井領くんや。五時から十時までが仕事時間や」
すると、礒貝晃一という名のボーイ?キャプテンは、
「十二時までこないと困りますよ」
と島崎に不満そうに言った。島崎は角張った顔を哲之に向けて、
「家が遠いんや。最終の電車が、ええと、何時やったかな?」
と訊いた。
「十一時三分です」
哲之が答えると、島崎は何度も頷いて、
「十時に仕事を終えて、服を着換えて、環状線で京橋まで言ったら、そのぐらいの時間になるわなァ。アルバイトやから、そのへんは考慮したってよ」
肩と袖とズボンの脇が、それぞれ二本の金のモールで飾られたベージュ色のボーイ服を着た磯貝(いそがい)は、ちらっと上目遣いに哲之を見ると、黙って事務所を出て行きながら、ついてこいというふうに顎をしゃくった。細い薄暗い通路には、食べ物の臭気と、暖房のせいではない異様な熱気が充満していた。
「なんでこんなに熱いんですか」
と哲之は訊いてみた。磯貝という、哲之より少し年長に見える痩せた青年は、通路の左右の壁を手の甲で叩いて、
「ここがグリルの調理場で、こっちがランドリーや。ここは冷房が届かへんから、夏は地獄(じごく)や」
哲之到达梅田这个地方的一个大宾馆的事务所时,正好是在约定好了的下午五点钟。虽然想提前早到一点,但乘单向电车晚了一点,乘下一趟电车又等了三十分钟,差一点迟到了。人事科长岛崎叫来了在胸前挂着印有服务员领班小牌的一位青年,把哲之介绍给他。
“这是从今天开始在这里工作的井领,其工作时间是下午五点到十点。”
之后,名字叫矶贝晃一的领班却说:
“若不到12点就有点麻烦。”
对岛崎有点不满地说。岛崎把四方脸转到哲之方向问:
“离家远些,到最后的电车,到几点合适?”
“11:30。”
哲之这样回答后,岛崎几次点头说:
“就到10点工作结束,换下衣服,乘环线车到京桥,就到那个时候了,因为是打工,就那样考虑吧。”
矶贝穿着浅茶色的服务员工作服,在肩、袖、以及裤子两侧都有两条金线。他略微瞅了一眼哲之,无声地从事务所走出来,没办法地翘着下巴。在那个狭窄黑暗的通道里边,由于有食物的臭气和暖气的原因,充满着怪异的热气。
“这是怎么回事,这么热。”
哲之这样问了一下。这个矶贝呢,是个比哲之年龄稍微大一些的瘦小的青年,用手的指甲叩打着通道的左右两壁,回答说:
“这里是西餐厨房,这里是洗衣房。这些地方空调冷气过不来,到夏天就像地狱那样。”
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