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东野圭吾推理经典:《白夜行》第四章第12回

时间:2011-11-24 14:41:10  来源:可可日语  作者:Anna

《白夜行》将无望却坚守的凄凉爱情和执著而缜密的冷静推理完美结合,被众多“东饭”视作东野圭吾作品中的无冕之王,被称为东野笔下“最绝望的念想、最悲恸的守望”,出版之后引起巨大轰动,使东野圭吾成为天王级作家。2006年,小说被改编成同名电视连续剧,一举囊括第48届日剧学院奖四项大奖。“只希望能手牵手在太阳下散步”,这句象征《白夜行》故事内核的绝望念想,有如一个美丽的幌子,随着无数凌乱、压抑、悲凉的事件片段如纪录片一样一一还原,最后一丝温情也被完全抛弃,万千读者在一曲救赎罪恶的爱情之中悲切动容……    

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美濃部は、これまでに『サブマリン』を見せた相手、『サブマリン』について話した相手を列挙しようと提案した。「『サブマリン』のプログラムを盗もうと思いつくからには、『サブマリン』について知っていたということやからな」というわけである。

 全員が、思いつくかぎり名前を挙げていった。その数は数十人に上った。研究室の人間、サークルやクラブの仲間、高校時代の友人、いろいろだ。

「この中に、『無限企画』と何らかの形で繋《つな》がってる人間がおるはずなんや」美濃部はそういって名前の並んだレポート用紙を見つめ、ため息をついた。

 彼がため息をつく理由が正晴にもよくわかった。繋がっていたとしても、それは直接とはかぎらない。この数十人から、さらに枝分かれしていることも考えられた。その場合には、現実的に追跡調査は不可能だった。

「各自、自分が『サブマリン』のことを話した相手に当たってみることにしようや。どこかで絶対に手がかりが見つかるはずや」

 美濃部の指示に仲間たちは頷いた。だが頷きながら正晴は、そんなことで果たして見つけられるだろうかという気もしていた。

 彼自身は、『サブマリン』のことを他人に話したことは殆どない。彼にとってはゲーム作りも研究の一環であり、そういう専門の話など、門外漢にはつまらないだろうと思うからだ。ゲーム自体の面白さも、インベーダーゲームには足元にも及ばない。

 ただ、一度だけそういうゲーム作りの話を、全くの部外者に話したことはある。その相手は、ほかならぬ雪穂だった。

「先生は大学でどんな研究をしているの?」

 このように訊かれ、まずは卒業研究のことを話した。だが画像解析やグラフ理論の話が高校二年生の娘にとって面白いはずがない。雪穂は露骨につまらなさそうな顔はしなかったが、明らかに途中で退屈し始めた。そこで彼女の気をひこうとゲームの話をした。途端に彼女は目を輝かせた。

「わあ、面白そう。どんなゲームを作ってるの?」

 正晴は紙に『サブマリン』の画面の絵を描き、ゲームの内容を説明した。雪穂は真剣に聞き入っていた。

「へえ、すごいなあ。先生は、そんなすごいものが作れるんですねえ」

「俺一人で作ったわけじゃないよ。研究室の仲間たちと作ったんだ」

「だけど、仕組みは理解してるわけでしょ」

「それはまあね」

「じゃあ、やっぱりすごい」

 雪穂に見つめられ、正晴は心が熱くなるのを感じた。彼女に尊敬の言葉をかけられることは、最大の喜びだった。

「そのゲーム、あたしもやってみたいな」彼女はいった。

 その願いを叶《かな》えてやりたかった。だが彼自身はコンピュータを持っていなかった。研究室にはあるが、彼女を連れていくわけにはいかない。そのことをいうと、彼女はがっかりした表情を見せた。

「なんだ、残念だな」

「どこかにパーソナル?コンピュータがあればいいんだけどね。だけど俺の友達でも持っているやつはいない。高いからね」

「それがあればできるの?」

「できるよ。テープに記録したプログラムを入れてやればいい」

「テープ? どんなテープ?」

「ふつうのカセットテープだよ」

 正晴は記憶媒体としてテープが使われていることを雪穂に説明した。彼女はなぜかそんなことに興味を示した。

「ねえ先生、そのテープを一度見せてくれない?」

「えっ、テープを? そりゃあいいけどさ、見たって仕方ないぜ。だってふつうのカセットなんだから。君が持ってるのと同じだよ」

「いいから、一度見せて」

「ふうん。まあいいよ」

 たぶん雪穂は、コンピュータに使うほどのものだから、何か少しぐらいは違ったところがあると思ったのだろう。がっかりされるのを承知で、正晴はその次の時にテープを家から持ってきた。

「へえ、本当にふつうのカセットテープなんだね」プログラムを収めたテープを手に取り、彼女は不思議そうな顔をした。

「だからそういったじゃないか」

「このテープに、そういう使い途《みち》があるなんて初めて知った。ありがとう」雪穂はテープを彼に返した。「大事なものなんでしょ。忘れるといけないから、今すぐバッグに入れてきたほうがいいよ」

「ああ、そうだな」たしかにそのとおりだと思い、正晴は部屋を出て、一階に置いてあるバッグの中にテープをしまった。

 雪穂とプログラムの関わりはそれだけである。以後、彼女のほうから『サブマリン』の話をしてきたことは一度もない。また彼も、それを話題にしたことはなかった。

 以上のことは、美濃部たちにも話していなかった。話す必要がないからだ。雪穂がプログラムを盗んだ可能性など、かぎりなくゼロに等しいと確信している。というより、はじめから全く考えていない。

 もちろん雪穂がその気になれば、あの日スポーツバッグからテープを抜き取ることはできただろう。トイレに立つふりをして、こっそり一階に行けばいい。

 だがそれからどうする? 盗み出すだけではいけないのだ。ばれないためには、二時間でそのテープの複製を作り、元のテープをバッグに戻しておかねばならない。無論設備さえあればそれは可能だ。しかしこの家にパーソナル・コンピュータが置いてあるとは思えなかった。テープの複製を作るのは、オフコースのテープをダビングするようなわけにはいかないのだ。

彼女が犯人というのは、空想としては面白いけれどな――そんなふうに考え、正晴は頬を緩めた。

ちょうどその時ドアが開いた。

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