双语阅读:《哈利波特与魔法石》第一章大难不死的男孩1.5
「あの……先生、お別れのキスをさせてもらえねえでしょうか?」
ハグリッドが頼んだ。
大きな毛むくじゃらの顔をハリーに近づけ、ハグリッドはチクチク痛そうなキスをした。そして突然、傷ついた犬のような声でワオーンと泣き出した。
「シーッ!マグルたちが目を覚ましてしまいますよ」
マクゴナガル先生が注意した。
「す、す、すまねえ」
しゃくりあげながらハグリッドは大きな水玉模様のハンカチを取り出し、その中に顔を埋めた。
「と、とってもがまんできねえ……リリーとジェームズは死んじまうし、かわいそうなちっちゃなハリーはマグルたちと暮さなきゃなんねえ……」
「そうよ、ほんとに悲しいことよ。でもハグリッド、自分を抑えなさい。さもないとみんなに見つかってしまいますよ」
マクゴナガル先生は小声でそういいながら、ハグリッドの腕を優しくポンポンと叩いた。
ダンブルドアは庭の低い生垣をまたいで、玄関へと歩いていった。そっとハリーを戸口に置くと、マントから手紙を取り出し、ハリーをくるんだ毛布にはさみこみ、二人のところに戻ってきた。三人は、まるまる一分間そこにたたずんで、小さな毛布の包みを見つめていた。ハグリッドは肩を震わせ、マクゴナガル先生は目をしばたかせ、ダンブルドアの目からはいつものキラキラした輝きが消えていた。
「さてと……」
ダンブルドアがやっと口を開いた。
「これですんだ。もうここにいる必要はない。帰ってお祝いに参加しようかの」
「へい」
ハグリッドの声はくぐもっている。
「シリウスにバイクを返してきますだ。マクゴナガル先生、ダンブルドア先生様、おやすみなせえ」
ハグリッドは流れ落ちる涙を上着の袖でぬぐい、オートバイにさっとまたがり、エンジンをかけた。バイクはうなりを上げて空に舞い上がり、夜の闇へと消えていった。
「後ほどお会いしましょうぞ。マクゴナガル先生」
ダンブルドアはマクゴナガル先生の方に向かってうなずいた。マクゴナガル先生は答のかわりに鼻をかんだ。
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