一級文法受験指導第二課
1.体言 + を禁じえない。
不禁……。控制不住……。
その場面に涙を禁じ得ない。
同情の念を禁じ得ない。
彼女は戦慄を禁じ得なかった。
殺人犯に対する憎しみを禁じ得ない。
多くの国民に愛された作家の死に哀悼の念を禁じ得ない。
2.動詞連体形 + までもない。
用不着……。无需……。不必……。
自分の能力でできることなら、頼まれるまでもなく、進んでお伝い致しましょう。
調べるまでもなくはっきりしている。
医者に見せるまでもあるまい。
陳さんは軽傷ですぐ退院するそうだから、みんなでお見舞いに行くまでもないだろう。
試験は全然できなかったから発表を待つまでもなく不合格に決まっている。
3.体言 + の至り
非常……。极为……。由于……。
若気の至りでした事だ。
ノーベル賞をいただき光栄の至りです。
私のような経験の浅い者を採用して頂き、光栄の至りです。
長い間あこがれていた歌手に会えるなんて、感激の至りです。
彼の行為は笑止の至りだ。
4.体言 + にあって…。
在……。处于……。
不況下にあって、逆に成長している産業もある。
地震で交通が遮断されている中にあって、離れ離れになった家族となかなか連絡が取られなかった。
どんな状況にあっても、彼は冷静さを失わなかった。
誰からも援助を得られない中にあって、彼はひとりで頑張っている。
仕事がうまく行かない状況にあって、どうしたらいいか、悩んでいる。
5.動詞未然形 + ないものでもない……。
……并不是不……。……并没有不……。
「君が本気でアメリカの大学院で勉強したいと言うのなら、推薦状を書かないものでもないよ」と教授は言ってくださった。
病気が完治すれば再就職できないものでもない。
みるみる元気になってきた。この調子なら意外に早く退院できないものでもない。
いますぐは無理だが、リハビリをすれば歩けるようにならないものでもない。
もう少し条件をよくしてくれれば、この会社で今後mp働かないものでもないが、今のままならやめる。
6.動詞連体形 + ところを…。
正在……的時候……。
つまみ食いをしているところを母に見付かった。
本日はお忙しいところを私達の結婚時にご出席いただき、ありがとう御座いました。
泥棒が逃げようするところを警察官が捕まえた。
勉強しているところを写真に撮られた。
午後の授業をさぼって帰ろうとしているところを先生に見付かってしまった。
7.体言 + では(も)あるまいし…。
也不是……。也并非……。
娘ではあるまいし、そんな赤い着物は着られない。
子どもではあるまいし、馬鹿な真似は寄せ、
病人ではあるまいし、自分で歩きなさい。
他人同士ではあるまいし助け合うのが当然でしょう。
赤ちゃんではあるまいし、自分のことは自分でしなさい。
8.用言連体形 + のみ…。
只有……。
語学の修得はただ練習あるのみだ。
全力を尽した。あとはただ発表を待つのみだ。
用意は全部できた。あとはただ決行するのみだ。
多くの会社に履歴書を送った。あとはただ返事を持つのみだ。
この仕事を始めた以上、途中でやめるわけにはいかないから、最後までやりとおすのみだ。
9.用言連体形?体言 + のみならず、…も…。
不但……而且……。
私には力がないのみならず、金もない。
彼は中国語のみならず英語にも堪能である。
それは経済的であるのもならず、又健康にもよいのだ。
彼女はただ外見のみならず、性格もいい。
彼の言う通りにやれば、手間が省けるのみならず、経費も節約することができる。
10.体言 + 極まる(極まりない)。
达到极限……。无限……。极其……。
物価の高騰は極まるところを知らない。
感極まって泣き出した。
彼のしたことは卑劣極まりない。
彼の態度は、失礼極まりない。
最近のテレビ番組はつまらないドラマや歌番組が多く、退屈極まりない。
11.用言未然形 + う(よう)が(と)…。
无论……也……。不管……都……。
何と言おうと、私には関係がない。
何か起ころうと、私の責任ではない。
どれを買おうが、全く同じだ。
他人がどんなに迷惑しようと自分には関係がない。
将来どんなに辛い事があろうが、絶対にくじけず頑張ります。
12.動詞未然形 + う(よう)が五段動詞終止形、非五段動詞未然形 + まいが…。
動詞未然形 + う(よう)と五段動詞終止形。非五段動詞未然形+ まいと…。
无论……还是不……。不管……还是不……。
親が反対しようとしまいと、私は彼と結婚します。
彼が行こうが行くまいが、わたしは行きます。
お酒を飲もうが飲むまいが、私の自由です。
彼が来よう来まいが、時間になったら出発します。
雨が降ろうと、風が吹くまいと、明日は大事な面接試験だから、行かなければならない。
13. 体言 + をもって…。
用……。以……。因……。到……。
以上の理由をもってこの意見に賛成します。
これをもって祝辞といたします。
収入の多少をもってその人の値うちを決めることはできない。
この大会は本日をもって終了いたします。
君の実力をもってすればなんでもないだろう。
14. 体言 +まみれ…。
(血、汗、泥、尘土等)沾污、沾满……。
私はプロレスは好きではない。血まみれになっても戦うなんておそろしい。
若いころは、毎日汗まにれになって働いたものだ。
連絡を受けた警官が現場にかけつけたときには、血まみれの男がひとり倒れているだけだった。
サッカーの選手は雨の中、泥まみれになってボールを追っている。
クーラーのない部屋で、汗まみれになって、作業をしている。
15. 体言 + の極み
极限……。顶点……。
最優秀作品に選ばれたことは光栄の極みです。
第1志望の大学に入れて、奨学金までもらえるなんて、感激の極みです。
やっと夢がかなって結婚時をあげられることのなった。幸せの極みです。
自分が提案した企画が会社に認められ、採用されることになった、感激の極みだ。
金メダルこそスポーツ選手にとって栄光の極みです。
16.動詞連体形?体言 + に至る。
以至……。达到……。由此……。
この道は名古屋を経て神戸に至る。
発現が早くて大事に至らなかった。
残念ながら中止のやむなきに至った。
それがもとで彼は一大発見をなすに至った。
受付時間は9時より正午に至る。
17.体言 + に至るまで…。
直到……。
微細な点に至るまで注意を払った。
今日に至るまで彼から何の連絡もない。
親兄弟に至るまで彼の意見に反対した。
北部から南部に至るまで、雨が降っています。
帽子から靴に至るまで、すべて新しく買いそろえた。
18.動詞終止形?体言 + に至っては…。
至于……。到……。
ここに至っては策の施しようもない。
5時に至ってもまだこない。
死亡事故が発生するに至って、やっと信号機が設置された。
癌が全身に転移するに至っては、手術のしようがなかった。
疲労と栄養失調で目が見えなくなるに至っても、彼は、研究をあきらめようとしなかった。
19.体言 + ながらに…。
一如原样……。原封不动……。
法廷で殺人犯は涙ながらに、自分の罪を認めた。
彼女は生まれながら、目のぱっちりとしたかわいい子だった。
生まれなたらに障害を持った子供たちが自立するための施設をもっと作るべきだ。
交通事故で子供を失った母親は涙ながらに子供への思いを語った。
容疑者は涙ながらに、自分の無実を訴えた。
20.動詞連用形 + てやまない。
……不已。衷心……。
事業の成功を祈ってやまない。
友人の病気がよくなることをお願ってやまない。
今回の企画の成功をお願ってやまない。
法律が改正されることをお願ってやまない。
卒業生の活躍を期待してやまない。
21.用言終止形?体言 + と言ったらない、と言ったらありはしない(ありゃしない)。
太……。很……。没有比……更……的了。
表示无法形容。结果一般都不太好,用作口语。
最近のテレビ番組はつまらないといったらありゃしない。見たい番組が全然ない。
金利が下がる一方だ。貯金するなんてばかばかしいといったらありゃしない。
彼はよく食べるといったらない。ご飯を3杯食べた後、ケーキを五つも食べた。
こんなに急いでいるときに車が故障してしまうなんて、腹立たしいといったらない。
このアパートは不便だと言ったらありゃしない。近くに商店もないし、駅も遠い。
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