2级读解要点问题(四)
問 本文の要点を簡潔にまとめた文はどれですか。
1.「身長・学歴・収入」が高い男性と結婚したいという女性の希望は当然である。もし、
男性が身長や学歴や収入が低かったら、結婚できない可能性もあるだろう。
2.「三高」というのは、結局、冗談半分の流行語で、厳粛に考える必要はない。身長や学歴や収入が低くても、立派な男性はたくさんいる。
3.「身長・学歴・収入」が高い男性と結婚したいという女性の希望は当然である。しかし、一夫一婦制という便利な制度があるので、男性は 身長・学歴・収入が低くても、特に心配する必要はないだろう。
4.女性が質の高い子孫を残したいと思うのは当然であるし、質の高い男性を求めるのも当然である。しかし、すべての女性が質の高い男性と結婚できるわけではない。
動物もモラルのようなものを持っている。
例えば、こういうことである。戦いに負けたオオカミが自分の首をたれて、その急所である首筋を、勝ったオオカミの牙の前に差し出すと、勝ったオオカミはもはやそれ以上の攻撃ができなくなってしまう。勝ったオオカミは相手の首筋にかみつきたいのだが、それができないのである。勝ったオオカミはかわいそうだとか、助けてやろうというような気持ちなのではない。それは遺伝的にもっている、純粋に心理的な抑制である。
このような抑制は、オオカミやイヌをはじめとして、牙などの強力な武器を持つ動物に多く見られる。彼らが無益な殺し合いをしないのは、この心理的抑制、つまりモラルがあるからだと言えるだろう。
この心理的抑制は、叱られた子供や女の子が、まったく無防備にさめざめと泣き出すと、叱った方は怒りの感情が消えてはいないのに、もうそれ以上叱れないのと共通した現象だと考えることができる。
日高敏隆(1979)「動物にとって社会とはなにか」講談社学術文庫
問 本文の要点を簡潔にまとめた文はどれですか。
1. イヌやオオカミの世界では、勝者は敗者に対して、それ以上の不必要な攻撃をしない。
これが動物のモラルである。ちょうど叱られて泣いている子どもをそれ以上叱れない現象
と同じである。
2. 敗者に対して更に攻撃を続けようとするのが自然のルールであり、動物のモラルである。ちょうど叱られて泣いている子どもをもっと叱ろうとする気持ちとよく似ている。
3. 勝ったオオカミは負けたオオカミに対して、かわいそうだから、許してあげようという心理になる。これが無益な殺し合いをしないという動物の賢さである。ちょうど叱られて泣いている子どもを許してやろうとする心理と同じである。
4.戦いに負けたオオカミやイヌは、必ず負けを認めた動作をする。その動作をすることが動物のモラルである。ちょうど叱られた子どもが泣き出すのと同じことである。
日本の社会は一般的に見て、若者に暖かく、老人に冷たい。
「お年寄りを大切にしましょう」という呼びかけが行われ、電車やバスに老人優先の「シルバーシート」が設けられたりしていて、一見、年寄りが大切にされているように見えるが、実際は、年寄りを大切にしない風土が日本には存在している。
年を取ると、老人は社会から切り離され、社会の外に置かれ、社会のお荷物とされてしまう。老人は子供と同じく半人前とされ、保護の対象となり、昔なら隠居をして、縁側で日なたぼっこ、今なら「歌って踊ってゲートボール」の生活になり、世間もそれが老人の幸せだと一方的に思い込んでいる。
老人の本当の幸せは、老人を人間扱いし、一人前扱いすることだ。もし、定年後も働きたいという老人がいれば、そのような社会環境を整えることが必要で、歌わせ踊らせて、老人を子供並みにあやすような扱いをしてはいけない。しかし、日本の「若者優先社会」はそれに気がつかず、またそれを許さない。
フランスの地下鉄や電車、長距離列車にも必ず優先席は設けられているが、傷痍軍人や身体障害者、妊婦、四歳以下の子供を連れた人のためのもので、老人用というのはない。老人が少なくとも手足の動くうちは、一人前扱いされているからである。
木村尚三郎(1985)「家族の時代」新潮選書
問:本文の要点を簡潔にまとめた文はどれですか。
1.日本では老人はとても大事にされていて、老人用の「シルバーシート」もあるし、毎日友だちとゲートボールもできる。これは老人が社会の中で、一人前扱いされているからであり、フランスなどとは決定的に異なる点である。
2.日本では「シルバーシート」もあり、ゲートボールもできて、一見すると老人は大切にされているように見えるが、実際はただ老人を子供扱いして、社会から隔離しているだけである。老人が元気なうちは、一人前に働けるようにしてあげることが、老人を大切にすることである。
3.フランスではいろいろな交通機関に優先席があるが、老人用のものはない。これは非常に老人に冷たい社会である。年を取ったら、若者と同じように働くことはできないのだから、無理に仕事をさせないで、暖かく守ってあげることが大事なことである。
4.老人というのは長い間社会のために働いてきたのだから、老後はゆっくり休むのが当然である。しかし、フランスでは手足が動くうちは働かせるのが、本当の老人の幸せだと考えられているようだが、このような考え方を許してはいけない
会社にやってくるOL(オーエル)は毎日のように服装を替えてくる。男でもネクタイやシャツなどを毎日替えてくるようだ。しかも、外の人と同じものであっては困る。街で同じ服を着た人と出会うと拒否反応を起こし、二度とその服を着なくなる人もいる。
また、人は衣服の外にいろいろなものを身につけたり持ち歩いたりしている。時計、靴、指輪、イヤリング、バッグ、ウォークマンなどである。彼らはただ使えればよい、着られればよいという機能性だけでこれらの品物を買って、身につけているのではない。なぜならば、技術が進歩して質の高いクォーツ時計が非常に安い価格で買えるのに、ローレックスやカルチェなど、数十万円、数百万円の時計を買うからである。彼らは機能性と価格以外の基準で選んでいるのである。
では、きれいなものを見たいのだろうか。もし、そうならば、ファッションショーを見たほうがいいはずである。
実は彼らはタダで他人に見せるために、大変な出費をして、自分を着飾っているのである。タダで見せるのであるから、何か見返りを期待するに違いない。それこそが「評価されたい」「ほめられたい」「存在を認められたい」という強い欲求なのだ。これらの強い欲求を満たすために、人々は着飾るのである。
井原哲夫(1989)「豊かさ」人間の時代,講談社現代新書
問 本文の要点を簡潔にまとめた文はどれですか。
1.現代の若い人は、他人と同じものを身につけるのを嫌がる。だから、まだ他人が持っていないものを身につけようとする。数十万円、数百万円の高級商品が売れるのはそのためである。他人と違うものを持つこと、これが人が着飾る理由である。
2.人はその機能性を考えて、品物を買っているのはもちろんだが、決してそれだけではない。もし、機能性だけを考えて買い物をするなら、数十万円、数百万円の時計を買うはずがない。彼らは自分が身につけているものを他人に見せて、それをほめてほしい、評価してほしいと思っているのである。
3.人がなぜ着飾るかと言えば、それはみんなと同じものを身につけたい、持ち歩きたいという強い欲求があるからだ。時計、靴、指輪など、高級商品を身につければ、自分の心が満たされる。だから、ファッションショーなどを見に行っていろいろな衣服を研究するのである。
4.例えば、ローレックスやカルチェのような高級商品は使いやすく、質も高い。質が高ければ、長く使うことができる。クォーツ時計のように、安くて質のいいものもあるが、やっぱり、人は大変な出費をしても、質も値段も高いものを買って着飾るのである。
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