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2級读解55

时间:2009-04-30 18:28:48  来源:本站原创  作者:maggie

これは、フランスで実際にあった話である。パリのある下町に、たいへん欲(注1)の深い肉屋がいた。毎日の食事や衣服を節約したり、女房にまでケチでとおした肉屋は、たいへんな財産をたくわえているというのでも有名だった。

ある日、その肉屋に、12歳ぐらいの女の子が肉を買いにやってきた。500フランの代金を払うという時になると、その女の子は「しまった。お金を忘れてきちゃった。おじさん、あとでお金もってくるから、(1)これちょっと預かって」といって、もっていたバイオリンをその肉屋にわたしていった。彼は、何気なく、そのバイオリンを店の隅のほうに置いておいた。

さて、それから30分くらいすると、一人の老紳士が、肉を買いにやってきた。1キログラムの牛肉を買い、代金を支払って店をでようとした時、その老紳士が、(2)店の隅にたてかけてあるバイオリンを見た。それを手に取って、じっくり見てから、大声でいった。「このバイオリンはすばらしい。ストラディバリウスという世界的な名器だ。50万フランで買いたい。ぜひゆずってくれませんか」と熱心に肉屋に頼むのだ。

だが、肉屋にしてみれば、自分のバイオリンではない。売るわけにはいかない。そこで、肉屋は、持ち主の女の子に話して自分が買い受けてからこの老紳士に売ろうと考え、「明日の9時にもう一度ここへ来てください。(3)おゆずりしましょう」といって、その老紳士を帰した。

例の女の子は、すぐもどってきた。肉の代金を支払い、バイオリンを受け取って帰ろうとした。

「ねえ、バイオリン、(4)おじさんに売ってくれないかね。あまりよいバイオリンじゃないけれど、うちの子もバイオリンをこれから始めるので一つ欲しいんだよ」。
女の子が、しぶしぶ売ってもよいという返事をした時、肉屋は「しめた。女の子をだました」と内心大喜びである。彼は5万フランでそのバイオリンを彼女からゆずり受けることに、まんまと成功した。先ほどの紳士に、50万フランで売れば、45万フランの儲けだ。彼が喜んだのも当然だ。肉屋は、その女の子をだまして悪いと思ったのか、先ほどの肉の代金を返してやった。彼の良心が、子どもをだますことをよしとしなかったのであろう。
肉屋は、紳士のやってくるのを待った。だが、その老紳士は翌日の9時になっても(5)やってこなかった。老紳士と女の子による計画的なサギであったのである。

サギにあう人たちの中には、この肉屋のように、一獲千金を夢見る、けちな人が多い。子供をだまして、45万フラン儲けようという“欲”が、物事を冷静に見る目を失わせてしまったのである。

(浅野八郎「不思議な心理ゲーム①」青春出版杜による)
(注1)欲:お金や物などを欲しがる気持ち。
(注2)サギ:人をだまして、物やお金を手に入れること。(有一部日剧就叫“黒サギ”,中文名叫“黑鹭”或“欺诈猎人”,简单来说就是专门骗诈骗犯的诈骗犯~)

問1 (1)「これ」とは何か。
1 500フラン
2 買った肉
3 バイオリン
4 衣服

問2 (2)「店の隅にたてかけてある」とあるが、だれがたてかけたのか。
1 肉屋
2 肉を買いにきた女の子
3 老紳士
4 肉屋の子

問3 (3)「おゆずりしましょう」とあるが、だれがだれにゆずるのか。
1 女の子が肉屋に
2 肉屋が老紳士に
3 女の子が老紳士に
4 肉屋の子が老紳士に

問4 (4)「おじさん」とはだれか。
1 ストラディバリウス
2 肉屋
3 女の子のおじさん
4 老紳士

問5 (5)「やってこなかった」とあるが、それはなぜか.
1 50万フランを用意できなかったから。
2 バイオリンが欲しくなくなったから。
3 肉屋からお金を手に入れたから。
4 ほかに用事ができたから。

問6 肉屋は、女の子にバイオリンの代金としていくら渡したか。
1 50万フラン
2 45万フラン
3 5万500フラン
4 5万フラン

間7 肉屋についてこの文章からわかることは何か。
1 お金を儲けることが とても好きである。
2 老人をだますことが とても好きである。
3 子供をだますことが とても好きである。
4 バイオリンを買うことが とても好きである。

間8 この文章で筆者がいちばん言いたいことは何か。
1 大人は子供にだまされやすい。
2 子供をだますことはよくない。
3 欲の深い人ほどだまされやすい。
4 欲の深い人ほどだますことはよくない。

 


正解:3 1 2 2 3 4 1 3
翻译:这是一个发生在法国的真实的故事。在巴黎的一条小手工业者聚集的街上,有一个非常爱财的肉店老板。他每天节衣缩食,即使对自己的老婆也很吝啬,据说积攒了很多财富,并因此而闻名。
有一天,一个12岁左右的小女孩来到这个肉店买肉。在交500法郎肉钱的时候,那个女孩说:“糟了,忘记带钱了。老爷爷,我一会儿把钱给你送过来,这个先放在你这里好么?”,说着把带来的小提琴交给了肉店老板。老板毫不在意地把那个小提琴放在了肉店的角落里。
然后,过了半个小时左右,一个老绅士来买肉。他买了1千克的牛肉,在付了钱后要离开的时候,那个老绅士看见了放在店角落里的那个小提琴。他伸手取了过来,仔细看了看,大声地说:“这把小提琴真是太好了。这就是世界著名的斯特拉迪瓦里小提琴啊。我想用50万法郎买下。请转让给我好么?”,他很热心地劝说肉店老板。
但是,在肉店老板看来,这个小提琴并不是自己的,不能把它卖掉。于是,肉店老板说,需要和小提琴的主人——那个小女孩商量一下,从她那里买下来,然后再考虑卖给他,“请您明天9点再来一次吧。会卖给你的。”,于是老绅士就走了。
刚才那个女孩很快就回来了。交了肉钱,取了小提琴就要回去。
“喂,这把小提琴卖给爷爷好不好?虽然不是很好的小提琴,但我的孩子刚开始学小提琴,想要一个呢。”
那个女孩勉强答应了卖给他,肉店老板立刻就想:“太好了。骗了这个小女孩。”,心里非常高兴。他用5万法郎从小女孩手里买下了这把小提琴,觉得非常成功。如果卖给刚才那个绅士50万法郎的话,就赚了45万。他当然会很高兴吧。肉店老板觉得骗了那个小女孩有些愧疚,于是把刚才的肉钱还给了她。他的良心告诉他,骗小孩子是不对的。
肉店老板一直在等那个老绅士来。但是,他第二天9点却没有来。这是老绅士和那个女孩计划好的骗局。
处于骗局中的人,有很多是像这个肉店老板一样,梦想着一夜发财的吝啬鬼。欺骗小孩子就可以获得45万法郎的欲望,使得他们无法冷静地看待事物。

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