【双语阅读】【恋空】第五十六回
在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。
2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。
我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?
请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。
第一页 日语原文
第二页 中文翻译作品
【日语原文】
夢を見ていた。 真っ暗闇の中、
座り込んでいる美嘉に大きな手を差しのべ てくれる人がいる。
その手につかまって立ち上がり、 ゆっくりと歩き始めた。
歩き始めるにつれ、 真っ暗闇だった世界は少しずつ明るくなっ ていき…
先は見えないけれど、 何かに向かって歩いている。
そんな夢。
美嘉を導いてくれたあの大きな手は 誰だったのだろうか…。
「起きなさ~い!」
アヤに体を揺すられて 無理矢理起こされる。
「ん…‥もう朝??」
「バリバリ朝イス?ミちゃん朝風呂に行っち ゃった真っ直ぐ朝食会場に行くって」
寝癖を水で直し、
はだけた浴衣から服に着替える。
部屋を出て朝食会場に向かうと、 すでにみんなは集合していた。
「「おはよう~…じゃなくておそよう」」 みんなからの嫌みったらしい挨拶に耳をふ
さぎ、朝食のバイキングを胃が痛くなるま で食べた。
「帰りたくな~い…」 部屋に戻り荷物を詰めながら
イス?ミが名残り惜しそうに言う。
「「だよね~!!」」 美嘉とアヤは声を揃えて
返事をした。
一通り荷物をまとめ、 楽しい思いを残したまま部屋を出てエレベ
ーターを降りる。
外には白とシルバーの二台の車が すでに止まっていた。
行きと同じく?ンちゃんが運転するシルバー の車に乗ろうとした時…
「美嘉はこっちの車でしょっ」 イス?ミは美嘉を半強制的に優が運転する白い
車まで連れて行き、 助手席に乗せた。
変に気を使わなくてもいいのに…。
“また来ようね”
そう約束をし 車は帰り道へと動き出した。
「優さんってどんな人がタイプなんです か?!」
車の中、 イス?ミが身を乗りして問い掛ける。
「気になる~」
「俺も俺も~!」 シンタロウとヤマトも興味深々。
美嘉は冷やかされないよう窓のほうを向い て景色を眺めながら 聞こえないふりをした。
「俺タイプとかないな。好きになった人が タイプやしなぁ~」
運転に集中しつつも優は笑いを交えて答え る。
曖昧な答え。
「年上が好きとか年下が好きとか!何系が 好きとかないんですか!?」
イス?ミが何か情報を得ようと必死に聞き返 す。
おそらく美嘉と優をくっつけるために…。
「年下が好きやなぁ。付き合った人は年上 やったけど!」
ミラーごしに見えた優の顔が一瞬曇ったよ うに見えた。
悲しそうな悔しそうな
…そんな表情。
しかしその表情はすぐに消えいつも通りの 顔に戻った。
2時間の道のりを走り それぞれの家の前で一人づつ降りていく。
1番家の遠い美嘉が 最後だ。
「優さんありがとう美嘉学校でね~!」 二番目に家の遠いイス?ミを見送り、
車の中は二人っきり。
変に意識するのもおかしいから 普通に接しよう…。
「旅行…楽しかったですねっ!!」
車内に鳴り響く音楽の音に負けないくらい の大声で話す。
優は前の車を気にしながら音楽のボリュー ムを下げた。
「そうやな~ってか語使わなくてええよ!」 信号で車が止まり
優がこっちを向いて微笑む。
「じゃあ使わな~い!!優さんも美嘉って呼 んでよ!!」
「じゃあ~美嘉って呼ぶな。美嘉も優って 呼んでな!」
「年上だから言いにくいなぁ………」
「じゃあいつか呼んでくれたらええよ」
そんな会話をしながら 車は着々と家の方向に近付く。
改めて見るハンドルを握る優の姿が妙に大 人っぽく見えて、 言葉では言い表せないような熱い気持ちを 感じていた。
「今日はお疲れ。また遊ぼうな」
「あっ…またねぇ」
優が今までどんな恋愛をしてきたか
…聞きたかった。
でも、 さっき一瞬見せた表情を思い出すと聞いて はいけない気がしたんだ。
楽しかったゴールデンウイークが終わり、 また学校が始まる。
三年生にもなると、 卒業が間近なこともあって暇があれば進路 の話ばかりだ。
“○×音楽専門学校” ここ以外に
行く気はない。
ある日、 担任の先生から職員室に呼び出された。
「失礼しまぁ~す」
職員室のドアを開ける。
職員室は嫌い。 煙草やコーヒーが混ざった独特なにおいに 胸がムカムカするから。
「お~いきなり呼び出してごめんな!」 煙草の煙を吐き出す
担任の先生。
「ゴホゴホ…なんですか??」 煙にむせながらも呼び出された理由を急
ぐ。
先生は煙草を灰皿にぎゅっと押し付け火を 消すと
進路調査表を見ながら話し始めた。
「専門学校希望か?」
「……まぁ」
「大学に行く気は?」
「ないですけどぉ~…」
「先生は大学に行くべきだと思うぞ。美嘉 英語得意だろ?卒業しても英語勉強してい けば将来役に立つぞ!」
一見聞くと美嘉の将来を心配して大学をす すめてくれているようだが、 自分のクラスの生徒が専門学校に行くより も大学へ行ったほうが担任の株が上がると いうことを知っている。
大学に行くのが 嫌なわけじゃない。
英語を勉強するのが 嫌なわけでもない。
大人にはわからないこの微妙な気持ち…。
【好きだった人と昔行く約束してたから】 なんて言っても
大人は笑うんだろうなぁ…。
「今のところ、○×音楽専門学校以外は考え てませ~ん」
先生の説得に負けないようキッパリと言い 放ち、残念そうな先生を尻目に職員室を出 た。
授業が終わり、 いつものようにヒロとミヤビが手を繋いで帰 って行く姿を確認してから学校を出る。
わざわざ確認するのは、二人の姿を見たら 今でもまだ悲しいから…??
そうじゃない。 美嘉が二人に偶然会ってしまえば、
確実に気まずい雰囲気になる。
それが原因で二人が喧嘩になって万が一別 れたとかになったら…。
だから二人の帰りを窓から見送る。 それが毎日の日課。
最近 涙を流さなくなった。
泣いても何も解決しないことに気付いたか ら。
泣いたら確かに気持ちがスッキリする。
だけど前に進めるわけではない。 だからあまり涙を流さないことに決めたん
だ。
そんなことを言いながらヒロと約束した専 門学校を希望したりして…。
もう付き合うことはなくてもどっかで繋が っていたいと思っている自分がいる。
………矛盾。
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