超党派の「死刑廃止を推進する議員連盟」は、死刑判決を減らすために仮釈放のない終身刑を新たに設けるとともに、一審での死刑判決は裁判官と裁判員が全員一致した場合に限定するという法律の改正案をまとめました。

　来年５月に始まる裁判員制度では、一般から選ばれた裁判員が、地方裁判所での一審に参加し、裁判官とともに、有罪か無罪か、また、量刑を決めることになっています。

　裁判員制度のスタートを前に、超党派の議員で作る「死刑廃止を推進する議員連盟」は、法律を改正して、一審の死刑判決に限っては、裁判官、裁判員全員の合意を条件とする一方、過半数が死刑に賛成した場合は、新設する仮釈放のない終身刑とする案をまとめました。

　議連では、今月中に改正案を国会に提出し、死刑廃止に向けた第一歩としたい考えですが、議連には衆参両院で７０人のメンバーしかいないため、今後、法案の成立に向け、各党内で賛同を募るということです。（17日22:27）