国立大学の施設整備をめぐる汚職事件で、文部科学省の前部長が、ほかにも現金およそ２２０万円を受け取っていたとして、警視庁に再逮捕されました。

　収賄の疑いで再逮捕されたのは、文部科学省の前の文教施設企画部長・大島寛容疑者（５９）です。

　大島容疑者は贈賄の罪で起訴された大手建設会社「五洋建設」の子会社顧問、倉重裕一被告（５８）から国立大学などの施設整備事業に関する情報を漏らした見返りに、２００４年から２００５年にかけ、現金およそ２２０万円を受け取った疑いが持たれています。大島容疑者は容疑を認めているということです。

　大島容疑者は、文科省の庁舎の中で施設整備計画などの一覧表を倉重被告に渡していて、受け取った現金は旅行やスーツの仕立てなどに使っていたということです。

　警視庁は、癒着の実態解明を進めています。（25日00:32）