北朝鮮・ヨンビョンの核関連施設を監視するＩＡＥＡ＝国際原子力機関の監視員に対し、北朝鮮は９日、すべての施設への立ち入りを全面的に禁止すると通告しました。

　北朝鮮は先月、ヨンビョンの核施設のうち、「核燃料再処理施設」に限って監視員の立ち入りを禁止し、核物質を使った作業を再開する考えを示していました。

　さらに今回、すべての施設への立ち入りを禁止したことで、６か国協議の合意に基づく「無能力化」の対象だった「黒鉛減速炉」や「核燃料加工施設」も含め、ヨンビョンのすべての施設でＩＡＥＡの監視が不可能になりました。

　この措置について、アメリカ国務省のマコーマック報道官は、「全く有益な動きではない」と述べて遺憾の意を表し、撤回するよう求めました。