イスラエルで３１日、パレスチナ和平に消極的な右派政党主導の新政権が発足します。新政権は、対イラン政策でも強硬姿勢を示すと見られ、中東情勢の新たな緊張要因となりそうです。 　２月の総選挙以降、組閣作業を進めてきた右派政党「リクード」のネタニヤフ党首は、３１日、国会承認を経て、極右政党「我が家イスラエル」、中道左派政党「労働党」などとの５党による連立政権を発足させます。 　首相となるネタニヤフ党首はパレスチナ和平交渉に消極的で、１３００人が死亡したパレスチナ自治区ガザへの攻撃についても、「まだ不十分だ」などと述べています。 　また、対イラン政策でも武力行使をためらわない考えを示すなど、強硬姿勢を明らかにしており、今後、中東での対話を通じた「包括的関与政策」を模索するアメリカ・オバマ政権との摩擦も予想されます。