関東甲信越地方の病院で治療を受けていた１０代前半の男の子が、今朝（１２日）、脳死と判定されました。１５歳未満の脳死判定は国内で初めてです。家族が脳死からの臓器提供を承諾したことから、臓器移植に向けた手続きが進められています。

     脳死と判定されたのは、交通事故で頭に重いけがをして関東甲信越地方の病院で治療を受けていた１０代前半の男の子です。日本臓器移植ネットワークによりますと、男の子は、今月８日、主治医から脳死の疑いがあるという診断を受けました。家族が日本臓器移植ネットワークのコーディネーターから説明を受け、昨日、脳死判定と臓器の提供について承諾しました。これを受けて、病院で脳死判定を行った結果、男の子は今日午前７時３７分、脳死と判定され、死亡が確認されました。現在、臓器移植ネットワークが、医学的な緊急度などをもとに移植を受ける患者を選ぶなど、臓器移植に向けた手続きが進められています。